長淵剛が東北の被災地にいって、古館と被災者のなかに入って語りあっている。
長渕が優しい。
一家全員が幸いにも助かった老婆はただ自分の家族が今無事で、一緒に仲良く暮らせ
ていることを喜ぶ事しか言わない。
周囲ではもっともっと酷い目にあっている方々もいるのだろうけど、もはやそんな人たち
にまで気をつかって、思いをはせるような発想はでてこないのだろう。
そんな老婆をTVで見ていて、自分の家族が元気だったらそれでいいのか、とちょっと
苛立ったのだけども、長渕は一曲歌ったあとに立ち去り際、おばあちゃんを見てたらさ、
俺も長生きしたくなったよ、ってやわらかい笑顔で声をかけていて、俺もこんなふうに
優しさをもって人と接してあげないと駄目なんだなと、思った。