過激な題名である。
あとがきで筆者の一人、中野剛志氏も「方々から非難が殺到するだろう」と書いておられる。
しかし、やむにやまれぬ気持ちで書かれた本なのである。
自分は経済も国際政治も分からず知らず、近年のTPPだ消費税だ、という国内政治の論点もその意味がわかっていなかったのだが、この本を読んで少し分かったし、わが国を良くする為にどうすればいいのか大まかな流れが分かった。
筆者のお二人は「憂国の士」である。
あとがきで中野氏が書いておられる。
”かつて三橋貴明氏は私にこう言ったことがある。「世の中がこんなにおかしくならなかったら、中小企業診断士をずっとやってましたよ」”
なんかこれを読んで感動した。
三橋氏は本書を読んでいると、穏やかなお人柄がにじみでてきて、論争とかあまり好きではない方だと思う。
そういう人が、黙ってみていられない、と立ち上がって懸命に活動されている。
そして素人でもわかるようにとこのような本を出してくれた。
ありがたいことである。
吉田松陰の詩を思い出した。
「かくすれば、かくなるものと知りつつも、やむにやまれぬ、大和魂」
4/14追記 正しくは、
「かくすれば、かくなるものと知りながら、やむにやまれぬ、大和魂」