実家から借りてきた本。
前半はイタリアの政治経済についての分析、後半は前半を踏まえて日本の政治経済についての分析。
後半については良いとも悪いとも言えない。自分には残念ながらその見識がない。我が国をくさしているので癪ではあるが。
帯に書いてあるように、著者はアメリカ型経済、新自由主義経済学に批判的である。
今まさに我が国でもTPP交渉に参加するかどうかで剣が峰である。
新米系のメディアはすでに参加が既定路線であるように書き立てているが、自分は安倍総理がどたんばで何とかしてくれる、とわらにもすがる気持で信じている。
それはともかく本書は前半のイタリア論が面白かった。
なんでも、北イタリアの生産性の高さとか、国内総生産(実は意味が分かってないがまあ、商業の規模の目安かと思う)は実はドイツやイギリス、フランスより高いらしい。
南イタリアが低すぎるので、平均するとイタリアは先の国々と比較して低いレベルとなるらしい。
そもそも、歴史的に北と南ではなりたちが異なるそうで、足を引っ張る南を北から切り離せ、という運動jもあるそうだ。
そういわれてみれば、グッチとかのブランド品とかグルメとか文化レベルの高いイメージと、だらしないとか怠け者とか2等国とかのイメージと二つの異なるイメージがイタリアにはあったが、そういうことだったのかと納得した。
ちょうとイタリアで選挙をしていて、上院下院を一気にやったみたいだが、上院が300何十人、下院が600何十人とかで多すぎるような気がする。あと、元首相をずっとペルルスコーニ氏と思っていたが、ベルルスコーニ氏だった。
どうでも良いことだが、シチリア島は一時バイキングが支配して王国を建てた地だが、スウェーデンにはスコーネという地名があったはず。
ベルルスコーニ氏のスコーニというのは氏がバイキングの末裔ということではないだろうか?
出生地はミラノということで北イタリア、シチリアとは離れているが。