川崎駅前ビルのモアーズの中のブックオフで100円で購入。
かなり、面白かった!
クライブ・バーカーの「不滅の愛」、キング/ストラウプの「ブラック・ハウス」には及ばないが、準ずる面白さ。
主人公オッド・トーマスの超常能力の設定が秀逸である。
成仏できない被害者の幽霊が見えるので、残酷な事件が発生したことがわかるし、場合によっては幽霊が主人公に訴えてくるので、犯人が誰かもわかる。
猟奇的で暴力的な人の死を予知して、吸い寄せられるように集まる「ボダッハ」という精霊というか悪しき妖精のような存在たちの姿が見えるので、自分もその種の事件の発生を察知することができる。
あと、何かを探しているときに、「霊的磁力」(サイキック・マグネティズム)により探すべき場所が何となく分かる。
それだけなのだが、キャラクターの設定が上手いからか十分面白い。
「霊的磁力」という設定があるので、「謎解き」の面白さはないが、まったく問題ない。
映画シックス・センス的なラストは涙がでてくる。