今読んでいるところ。
印象的なフレーズがあった。
327P・・・ロシアは道義国家であって、全人類の苦難を背おっているという発想が、ソ連国家にも継承されていることは間違いない。ソ連は、現在、経済改革と民族問題で苦しんでいる。去年(1989年)11月にベルリンの壁が崩壊し、12月のマルタ会談で東西冷戦は終結した。ロシア人は、冷戦に敗れたとは考えていない。これは決して負け惜しみではない」「それじゃ、どう考えているのか」「時代の転換の徴をロシア人は正確につかんだ。そして、人類が背負うべき苦悩を、自らが率先して背負っていると考えている」「一種のメシア主義というわけか」「「そうだ」