那須太社 錦輔 の日記

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ゴッド・ファーザー パート1

2023-09-24 12:34:28 | 映画

amazonで無料だったので鑑賞。

ずっと前、たしか高校生の時に名画座でパート1、2を連続で観て長い映画だなあと思った記憶がある。

マリオ・ブーゾの原作本を親が買っていたので、映画を観る前に読んでいた。

それ以後もテレビなどで観ているのだが、ながら見であって通しては観ておらず、しっかり観たのは今回が2回目だと思う。

 

今回改めて観て、アル・パチーノが若くてハンサムなのに驚いた。

あと、トルコ人の麻薬王役の俳優も個性的で良かった。

吹き替え版を観たのだが、マフィア同士の激しいセリフのやりとりも迫力があってよかった。声優さんの能力が高いのだろう。

俳優に声をやらせたりすると、たいてい酷いものなのだが。

だいたい、日本の俳優は演技が下手過ぎる。役を演じる事が出来なくて、ただ自分の素のまま怒ったり泣いたり笑ったりしているだけで、それすらも覚束なくて、ウソ泣き、ウソ笑い、怒ったふりにしか見えなような人が多い。ああいう下手な人たちが声優をやったっていい仕事できるわけがない。

 

物語の舞台は第二次大戦直後のアメリカだが、ここではマフィアも小さな家族的組織だったように描かれている。

シカゴのアル・カポネが悪名をとどろかせたのは禁酒法の時代だから戦前だ。

おそらく1920年代か1910年代だと思うが、そのころと同じような一つの街だけの組織になっていて、根城にしてニューヨークがダメならラスベガスへ一家まとめて移転する、などと言っていたが、スケールが小さすぎて何となく自分の持っていたマフィアのイメージと違った。

また、出てくる車のデザインがどれも素晴らしい。車名は分からないがおそらくアメリカ自動車産業の黄金時代なのではないか?

デザイナーが思う存分腕を振るって、それでいて放埓、やりすぎにならず機械美を競っている。

 

あと、アル・パチーノの妹役がなんとなく見たことある特徴的な顔なのでネットでしらべたら、タリア・シャイアという人でロッキーのエイドリアン役の女優だった。

この人はフランシスコ・コッポラの親戚でつまりユダヤ人で、多分映画界ではかなり力を持つグループの一員だと思われる。

 

そういう人が何故ロッキーに出たのかな、と疑問に思った。

ロッキーは俳優として無名だったスタローンが脚本を書き、自分が主演するのだと譲らなかったため、主役には名の通った俳優を据えたかった映画会社に十分な資金を手当てしてもらえず、手弁当的に家族や一般人を端役やエキストラで出演させた、というエピソードがあるのだが、なぜ映画界の大物ファミリーのタリア・シャイアが出演したのだろうか?

ゴッド・ファーザーの後にロッキーは作られているから、彼女もそれなりに名が売れているはずで無名時代に出た、と言う事でもないだろう。

もしくは、スタローンの苦労話も映画を盛り上げるためにちょっと大げさに言っていて、実際にはそれなりに人脈があったのだろうか?

なんとなく不思議に思った。

 

あとは、時代設定が昔であることもあってか他の女優陣がパッとしなかった。ファッションとかのせいもあると思うが。

アル・パチーノ演じるマイケル・コルレオーネがシチリアで結婚するアポロニアという女性がとびぬけた美人、という設定なのでせめてここは誰が見ても納得の美少女をキャスティングしたほうが良かったのではないか。といってアボロニア役の女優さんもすごく綺麗な方ではあるのだが。

男たちの物語ではあるが、それでも紅一点みたいな彩が欲しいところで、そこはやや物足りない感じだった。

 

まとめると、アル・パチーノは若いころハンサムだったという事が分かった映画だった。

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3千円の使い方 原田ひ香

2023-09-24 08:46:18 | 読書感想文

結構話題の本らしいので読んでみた。

二つほど疑問点があった。

一つは、主人公の母親の父(つまり祖父)が、陸軍士官学校出身だったのでやろうと思えば料理などの家事をこなせる人だった、という設定。

この母親はバブル景気のころに学生時代を過ごした、と言う設定なのでその父親が陸軍士官学校を出ているというのはかなり無理があり違和感をおぼえた。

もう一つは、主人公の父が永年努めている職場で課長にもなれず次長と言うあいまいな職位に甘んじている、と言う設定だが次長というのは通常は部長の下、課長の上の役職なので、やはり違和感がある。

父の職場でのそういう立ち位置をあらわすなら、担当課長とか主査とか主幹等にしておけばいいのではないか。

疑問点はこの二点。

ちょっと調べればわかる事なのだが、たぶん作者は感性の人で、そういう細部の設定にこだわっていないのだろうと思う。そういった事より人の感情の移り変わりとか人間的成長みたいな心理的なところを描きたいのだろう。

 

それから、ネタバレになるが主人公の恋人が実は奨学金で大学を出ており、500万円の借金を背負っている、という事が分かり主人公の家族がこれを大問題とうけとめて結婚を認めていいのか議論となる。しかし、5000万円ならいざしらず500万円がそれほど問題になる金額なのだろうか?もちろん大きな金額だが自動車を新車で1台ローンで買えば2,300万円はかかるし、共働きならそこまで大きな負担にはならないのではと思うが。

借金の多寡だけでなく、その恋人の家族がかなり無責任な人達で、そういう人達と家族になれるのか、という点も大問題になった原因ではあるが。

 

あと、出て来る男性キャラが少女漫画っぽい汗の臭いのしない草食系の男ばかりで、いかにも女性が好みそうなキャラでやや白けた。

 

小説の場合、作家の性別で色合いというか形が分かれるもんだなあ、とあらためて認識した。

この作品はかなり女性的で自分にはあまり向かないタイプの小説だった。

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