那須太社 錦輔 の日記

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ゴースト・オブ・トム・ジョードゥ

2013-09-03 22:49:42 | 音楽

暇なのでyoutubeで懐かしい歌を探していたら、Bruce Springsteen の曲を Elvis Costello がカバーしていた。

ボス

http://www.youtube.com/watch?v=T4gra-OuONI

エルビス・コステロ

http://www.youtube.com/watch?v=-Idt8wqSSeE

ボスのバージョンは今一ピンとこなかったんだ。湯川れい子さん?だったかな?CDを買ったらライナーノートで絶賛しておられたけど、メロディが単調で駄目だった。長渕剛とからめて熱く語っておられたような記憶がある。

エルビスコステロのカバー・バージョンはバンジョー?チェロ?アコーディオン?みたいな楽器が入ってて確かコステロは英国人のはずだが、ウェスタンとかカントリーぽい風味が濃くて好きな感じである。

コステロって良く知らなくて、真ん中にいるサングラスの爺さんだと思うけど、イタリア系かユダヤ系みたいな顔だ。鼻が大きい。

アコースティック楽器だけで音のボリュームもないけど、こういう歌が好きだな。

 

トム・ジョードゥはスタインベックの「怒りの葡萄」の主人公。大昔に読んだ。記憶もうすれてしまったけど、良い本だった。

トムは野卑で強くてしぶとい男。

オクラホマ州の農民たちが大資本の農業集約策とか不作とか色々な事情で食べていけなくなって、地上の楽園カリフォルニアを目指して、家を捨てて大移動を始めた。彼らは「オーキィ」と呼ばれ乞食・浮浪者扱いされるが懸命にカリフォルニアを目指す。

だけど、カリフォルニア、地上の楽園にやっとたどりついても、安い賃金で使われるその場限り、日雇い仕事しかない。

強いもの、雇い主や警官が彼や彼の家族を馬鹿にしようとしたり、押しつぶそうとするが、トム・ジョードゥは頭を下げない。

現在のアメリカの資本主義・自由主義万歳的なイデオロギーとちょと違う、社会主義的な主張、資本家と労働者の対立みたいなことが書いてあったような気がする。

だけど、そういうイデオロギー的なことよりも、しぶとくてたくましい、アメリカの農民の生活が描かれていて面白かった。

冒頭、トム・ジョードゥが野うさぎをつかまえて殺し、皮を剥いで焚き火の火で炙るシーンが印象的だった。

ローラ・インガルス・ワイルダーの著作と、現場から目線の農民の生活史という点でわずかに重なるのではないだろうか?

自分はローラの「長い冬」が好きで、つい牽強付会にくっつけてしまった。

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