先月、予告をしていたワイン、サヴニエール.クロ.ド.ラ.クーレ.ド.セラン。
2004年を10本今月のグラスワイン用に手に入れました。
先月の予告は在庫にあった1本を試しての事ですので、自信を持ってお勧め出来ます。
ロワール中流域のシュナン.ブラン種の究極の姿。辛口で酸が厳しくミネラルがガチガチ。酸素とシッカリ触れてこそ真価を発揮します。
3日目以降が美味しいと言われるこのワイン。実は嫌われる側面を持っています。
いわゆる「ビオ」なのです。というか、ビオの先駆者ニコラ.ジョリーのワインです。
この「ビオ」と言うのがくせ者でして、本当に自然に造られた素晴らしいものと、「ビオ」と名乗ると売れるから、という「酷い」ワインが混在しているのです。
お陰でクーレ.ド.セランも「あの酷いのと同じビオか?」と言われるのです。
しかし、このワインは本物。
確かに酸化した色合い、香りもフルーティな部分が隠れています。
デキャンタし、またデキャンタし、空気にさらされるにつれ活き活きした風味が蘇ります。
ふくよかで酸が心地よく引き締め、香りが柑橘のような爽やかさと熟成した豊かさを表現します。
魚ではなく、肉、例えば地鶏をシンプルに焼いたもので合わせるのがいいのでは無いかと思います。
今、開いているボトルは、残り2杯、いい状態になっています。と言う事は、今日は次のボトルのスタンバイでデキャンタしてボトルに戻してスタンバイしておきます。
どうぞ、究極のシュナンブラン、サヴニエール.クロ.ド.ラ.クーレ.ド.セラン、お試しください。