ダイニング・ウィズ・ワイン そむりえ亭

料理にワインを
 06‐4963‐3098 
 樋口誠

クレマン

2012年01月08日 04時58分03秒 | ワインの事

シャンパーニュだけが泡立つワインではありません。

通常、シャンパーニュ以外のものでシャンパーニュと同じ製法で作られるフランスの物をクレマンといって「限りなくシャンパンに近い」とか「価格の割にシャンパンより品質が高い」などと言って褒められていますね。

アルザス、ブルゴーニュ、ロワール、ボルドーetcいろいろな所で造られています。

しかし、クレマンは必ずしもシャンパーニュ以外のものを指す言葉ではありません。

シャンパーニュにもクレマンと呼ばれるもの、或いはクレマン規格のものがあります。

その基準はガス圧にあります。

基本的には20℃で5㎏/㎝?以上と言うのが規定なのですが、それ以下で3.5㎏/㎝?以上に仕上げたものをクレマンと言います。

元来はシャンパーニュで生まれた言葉という事です。

味わい的にどうか、というと僅かな泡立ちの差が口当たりを軽くします。シャンパーニュの長い熟成によって生まれた旨味をはっきりと感じさせ、また、CO2の香りよりイースト=酵母の香りが優先されます。

今月、グラスシャンパンで使っているのは正にソレです。

「ベスラ.ド.ベルフォン.キュヴェ.デ.モワン」

4.5㎏/㎝?だそうです。多くのシャンパンは6㎏/㎝?程度はありますので、かなり柔らかく感じますね。

瓶熟は3年。充分な旨味と香りです。

乾杯にも中盤にも後半にも使いやすい。ガスが苦手な方でもOK。便利です。

「いやいやシャンパンはガスが命だろう」、と言う方の気持ちは判りますが、飲んでみてください。

あちこちのシャンパンメゾンで造られている訳ではありません。試す価値はあると思います。

少なくても「ゲップ」が出にくいのは約束します。

お待ちしています!!