ダイニング・ウィズ・ワイン そむりえ亭

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 樋口誠

ソーヴィニヨン.ブラン その2

2012年01月24日 05時57分14秒 | ワインの事

昨日はソーヴィニヨンブラン種について書きました。

どちらかと言うと古い教科書的なことで「そんな事当たり前やん!!」と叱られそうな事かも知れません。ま、ワイン通と言われる方にとってはそうなのでしょう。

しかし、実際の所、ソーヴィニヨンブラン種はもっと幅が広い葡萄です。

例えば、多分ニュージーランドで成功したことを受けて、だと思いますが、ボルドーでもセミヨン種のブレンド用だったはずが主役に着こうとしていますし。

以前は超マイナーな産地だったサンブリというブルゴーニュ地方のワインが、この地方の主役シャルドネ種ではないこの葡萄で原産地呼称を勝ち取っています。

イタリアの北部でも当たりまえの品種になっていますし、温かい南仏でも少なくない、といって差し支えありません。

勿論、産地による個性はあるものの共通するのは「シャルドネの様に重く感じない」「フレッシュさを感じる」ではないでしょうか?

これは単にニュージーランドが原因ではなく、樽の効いた重いシャルドネが敬遠され始めたことに起因しているんだろうと思います。20年近く前からの事です。

そろそろ次のウェーヴが来てもおかしくありませんが、料理もそうであるように重い方向に戻るという事は無いのだろうと思いますので、この傾向は直ぐには変らないのでしょうね。

が、しっかりと樽熟したタイプ、マロラクティック発酵(林檎酸を乳酸に替えるシャルドネ種に多く用いられる技法)を使ったものなど、同じ産地の中でもバラエティも生まれています。

ソムリエ的には様々なタイプのワインを様々にお勧めできるスキルを持ち続けることが必要です。

ソムリエも途切れなく勉強しなければ、という事ですね。

頑張ります!!