いまやソムリエとして20数年もやっていると、凄い歴史のワイン歴がある、と思われがちな私。
しかし、大したことはありません。
大体、私の子供の頃のワインは「めっちゃ珍しい」訳でして、まさかソムリエなんて言葉も無かったなあ。
小学生の頃、私は「一応」サッカー少年でした。家の前の児童公園でリフティングをしたり、小学校の壁に向かってボールを蹴っていて、4年の頃から少年サッカースクールに通うようになっていました。家から歩いて20分程の金岡公園グランドや電車に乗って百舌鳥にある大仙グランドに通いました。
何故か、帰ってくると、ある飲み物を飲む事が習慣になっていきます。
カルピスにほんの少しの赤玉ポートワイン(今は無いんですよね?)を垂らした物です。
かすかにピンクに色付いたそれがカルピスの白に溶けて綺麗な色合い。
香りもよく、少年の私には美味しく感じました。勿論、酔う量ではないのですが、習慣になっていたという事は実は酔いが習慣づけたのかも知れません。
それ以来、高校を出てホテル学校に入るまでは実はワインの記憶はありません。ま、あってもおかしな話ですよね。
そんな時代に育った私が毎日ワインを売っているなんて不思議です。
へっぽこサッカー少年の汗の補給が私のワイン歴の始まりだった、という話。
読んで直ぐに忘れていいような話です。
チャンチャン・・・