よく言われること。
肉に赤ワイン、魚に白ワイン。
これはまんざら間違いではありません。
高級フレンチに限らず、洋食では魚と言えば白身を指すことが多く、シンプルなグリルやムニエルの様な料理が目立ち、白が合うという事になります。
肉はと言えば赤身の牛や仔羊、鴨などをコショウなどをして焼きます。
赤が合うのです。
しかし、実際の所は違います。
例えば、日本で使われる魚は青魚が多く、生でも焼きでも赤に合うのですね。
逆に肉はしゃぶしゃぶの様に、或いはフライドチキンの様に、爽やかな柑橘の酸味で頂く料理が多く、白に合う、という事が多い。豚料理なんてその典型です。
つまり色の濃い素材の色の部分=青魚の血合い風味やワタの香りを生かす料理は、同じ様に色の濃い赤で合わせることで、欠点をカバーし、円やかさにつなげます。
肉でも白身の鳥、豚、或いは牛でも焼き色のつかないしゃぶしゃぶは白い仕上がりですね。サッパリと食べたい方向性ですから、白なんです。
温度も同じことが言えます。
冷たく頂く場合は赤身でもサッパリ食べようとします。ローストビーフでもサラダの時は酸味のドレッシングで頂きますから、白の相性に近づきますね。
逆に白身の魚でも醤油で煮つけてアツアツで頂く場合は酸味はいらない=白の出番なし=赤が美味しい、という事になります。
お家でワインを頂く時の目安にしてください。
色の濃いものは赤、薄いものは白。
冷たく頂く場合は白に近づくことが多いし、熱く頂く場合は赤に合う料理法になっている事が多い。
ま、何事にも例外はありますから、それは聞きに来てくださいね。
家で飲むワインが美味しくなければ、ワイン文化は広がりませんね。
今日書いた事は、非常に簡略化して書いていますので、判りにくいかも知れません。
何時でもそむりえ亭で実験してください。
お待ちしています!!!