ヨーロッパでは、それを「土地である」といい、ラベルに土地の名を冠します。
ニューワールドでは、いやいや「葡萄の種類が決定的だ」といい、品種表記をします。
しかし、ヨーロッパでは書かれている土地の名前の裏には「決められた品種」があり、つまり品種に依存することは間違いありません。
では、ニューワールドでは、自由に何処の土地で何を造ってもいいと言いながら、例えばナパではカベルネやメルロが優勢であり、サンタバーバラではピノが、パソロブルスではローヌ系品種が優勢である、つまり品種に依存していることが判ります。
勿論、それだけではありません。
その土地ならではの造り方や、新しい手法の登場などで、土地の印象も葡萄の有り様も変ります。
温暖化と言われるものは、随分イメージを覆すワインを生み出してもいます。
しかし、ボルドーにはボルドーの個性、ピエモンテにはピエモンテらしさが間違いなくあります。
カベルネはピノよりタンニンが多く、シラーは先ずスパイシーさが骨の部分に感じられます。
ですから、ソムリエは土地、葡萄、造り、気候を知っていなければ「どう扱ってよいか?」が出来なくなりますね。
ちなみに、そむりえ亭は今日現在、葡萄品種の造り手違いや畑違いがソーヴィニヨンブラン、シラー、シャルドネ、などで楽しめます。ま、勉強の場所ではないのですが、お二人でお越しの時に同じ葡萄の違うワインを注いで比べる、ってことも出来ますね。
少し興味のある方は申し出てくださいね。
お待ちしています!!