ダイニング・ウィズ・ワイン そむりえ亭

料理にワインを
 06‐4963‐3098 
 樋口誠

ネッビオーロ

2012年09月08日 02時27分24秒 | ワインの事

イタリアワインの王と呼ばれるのがバローロ、その弟がバルバレスコ。

いずれもネッビオーロと言う葡萄で造ららます。

私に言わせると唯一無二の葡萄です。

成熟が遅く、ピエモンテ地方(トリノオリンピックが開かれた地方)の冷涼な気候でゆっくり育ち、酸を失わず、ミネラルに富み、タンニンも豊富です。

 

ですから、そう簡単には美味しく頂けません。

充分な熟成期間を取るか、何度もデキャンタを重ねる必要があります。

昨日は熟成しないほうが良い場合もある、と書きましたが、ネッビオーロは熟成、若しくは極度の酸化を要します。

出なければ「堅物野郎」です。

 

しかし、一旦開き始めると果実味にとんだ香りは赤と黒のフルーツの爆弾ですし、真にある鉄分を感じさせる香りは深さを表現します。

酸が口中を引き締め、果実味から甘みが滲みます。タンニンか、と思いきや実は豊富なミネラルが歯茎に痕跡を残し「肉が欲しい」と体に訴える。

 

それがネッビオーロではないかな、と言うのが私のネッビオーロ感ですね。

 

これからジビエが出始めます。

鉄分豊富な野鳥獣です。

ネッビオーロの出番ですね。

 

古いものはグラスで出しづらいので若いもの=バルバレスコの06年=でお楽しみ頂きます。

寒い季節の方が出番が多いワインかな、と思いますのでお楽しみくださいね!!

お待ちしています!!!!