皆さん、パニエってご存知でしょうか?
またの名をワインバスケットとかワインクレードルと言います。
ワインをセラーから取り出して横に近い角度で固定するカゴの事です。
フランスの有名産地のものを扱う時に良く使いますね。
例えば、ボルドーなどの長期熟成型のワインが長く寝かされて「いざ!!」と言う時に使います。
こういうワインは長い時間の間に沈殿物が沢山あって、そのままグラスの注いでいる内に濁ってくるわけです。
で、パニエにそっと寝かせ、動かさない様にコルクを抜いて上澄みだけをデキャンタの移し取るのです。
コルクを抜く時にそのまま立てて抜くよりボトルの振動も少なく、沈殿物の浮遊が少ない、ということから利用されます。
或いはブルゴーニュの古酒です。
ブルゴーニュはタンニンが少ないく古酒はデキャンタの必要が無いと言われます。
しかし、澱はある、のです。
ボトルのままグラスに注ごうとすると垂直の角度からグラスに入れようとすると何度も底の澱が行ったり来たりして澄んだワインに混じって濁ってきます。
しかしパニエに寝かせながらゆっくり注ぐと角度が振られませんので、最後の方を注ぐまで沈殿物が安定します。
他にも意味があって、コルクを抜く時の適度な角度がワインがおぼれるのを防いでくれたり、若いワインの液面積を広くとってくれることから、緩やかな酸化を促してくれる、という事もあります。
ま、文章で書くのは簡単ですが、素人さんが実践するには少々難しい事でもあります。
ご興味のある方は「パニエの使い方教えて!!」って言ってくださいね。
お家でのワインが美味しくなりますよ!!