私が独立をして5年近く。
その間に感じた一番の事はなにか?
それは責任の所在、に尽きます。
ホテル時代、言いかえれば「会社時代」は何処に責任があるのか?誰が責任を取るのか?が常に曖昧でした。
いや、責任ははっきりしているよ!!という人もいるかも知れないですね。
しかし、同じ事案について複数の人に聞くと必ず違う答えが返ってきます。
いわゆる「責任のたらいまわし」が始まるのです。
ミスをして当たり前の新人をいけにえにする。
誰かを悪者にして、グループを守る。
それは「責任者」の「まさに責任」でしょ!!
例えば誰かが休んでいる間の人件費はどうやりくりするのか?
その間の売り上げが落ちるのは、どういう言い訳を考えるのか?
また会社が大きくなってセクションの数が増えると、他部署からのやっかみが入って来ます。
実は自分の部署でもある「既得権」を他の部署が別の形でやると文句が出る。
別のセクションから地位を得た「上司」みたいな奴がトンチンカンな事を言ってかき回す。
更に上に立つ人は取り敢えず自分に近い人の意見に流される。
親会社の顔色を見る。
数えたらきりがありません。
私もその一員でしたが、大体反抗してしまって良い目では見られませんでした。
勿論、それが良い事だってあります。
自分の殻の中で意見を求めるとゲスト目線が判らなくなる事もありますし、トンデモナイ事件に巻き込まれない様に策を講じることが出来るのは大きな会社ならでは、と言うのもあります。
しかし、個人店の場合、そんな悠長なことは言っていられませんね。
例えばそむりえ亭の場合、私が即時に判断しなければ立ち行きません。
責任は全てオーナーです。
従業員に叱ることもあるでしょう。
責任も問うでしょう。
しかし、叱った後は自分で受け止めるしかありません。
そむりえ亭は立派ではありません。
が、ホテルを辞めて良かったな、と思うのはそこです。
なんて言いながら頼りないオーナー。
私。
3月のソムリエの世界大会時に4日間店を閉めました。
7月にも坂本君をオレゴンに行かせるのに6日間も閉めます。
売り上げが無くなりますが、私の責任で勉強して貰って、その時にしかできない事をします。
自分で責任を取る。
生きてるって感じですね。
それで赤字になったら、私は泣くかも知れません(笑)
が、翌月頑張ればいいのです。
独立を勧めている訳ではありません。
ただ、世の上司とか人の上に立つ人は「俺が面倒みてやる」位の気構えは持って頂きたい。
独立5年で改めて思う、会社勤め時代の反省です。