ダイニング・ウィズ・ワイン そむりえ亭

料理にワインを
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 樋口誠

日本の葡萄とワイン:2題

2013年06月22日 01時06分23秒 | ワインの事

昨日は山梨にあるサントリー登美の丘ワイナリーの高田所長によるワインメーカーズディナーでした。

先日の大阪ワイナリー協会といえ日本のワインに関わることが多くなりました。

山梨と言えば日本一の産地で、しかもサントリーという大会社。

ですから、高田さんも「お偉い」感じかな、と言うのが多くの方のイメージだったと思いますが・・・・

実はサントリーはご存知の様に大阪の会社ですので、かなりの割合で関西人が主要なポストにいるのです。

何が言いたいか、というと、そうです、関西弁のおもろいオッサンなのです。

しかも、自分で造ったワイン自慢に走らない楽しい男でした。

ワインはと言うと、厳しい農業事情に関わらず色々な方向から研究をされ、まさに「やってみなはれ」という社訓通りの頑張りを感じるワインばかりで好評でした。

有名諸国のワインとは違う品種=甲州やマスカットベーリーAなどは最初は戸惑う方も多いのかな、と思いますが合わせる料理やグラス、温度で抜群の存在感を示します。

大阪ワインも山梨のワインも他の日本のワインも我が国のワイン、応援したくなりました。

さて、その甲州とマスカットベーリーA。

OIV(国際ブドウ、葡萄酒機構)というワイン用の葡萄を認定する機関があり、甲州は2010年にマスカットベーリーAは「まさに昨日」認定登録されました。

日本のワインの一歩前進ですね。

勿論、色々な壁は沢山あるかと思いますが、頑張って特徴あるワインが増えること、私達ソムリエがリストに「一割」増やすこと。

これが日本のワインとワイン文化の助走になるのでは、と思えた昨日でした。