何処の世界にもバイプレーヤー=脇役という立場がありますね。
野球ではホームランも打率も目立たないけれど守備では欠かせない、とか、チームの盛り上げ役には重要人物とか・・・・・
ワイン用の葡萄の世界にもあります。
例えばボルドーでは脇役のプティヴェルド、カベルネフラン、マルベック等は典型かも知れません。
カベルネソーヴィニヨンやメルロの補助として長年扱われていました。
が、プティヴェルドは南スペインやウルグアイ、マルベックはアルゼンチンで主役級の地位を得ていますし、カベルネフランは先日紹介したニュージーランドのプロヴィダンスで名を挙げたばかりでなくイタリアはトスカーナのボルゲリでも素晴らしい成果を挙げています。
シシリアのネレッロマスカレーゼも以前はブレンド用のイメージであったと認識していましたが今は主役を張って遜色ありませんね。
これらの品種の台頭には色々理由が考えられます。
「あの地では脇役にならざるを得ない気候や状況が有った」「温暖化で主役級の葡萄として生育する」「重い強いワインへの反動の時代が来た」・・・・・・・・・etc
ここ最近のそむりえ亭のワインにもそういう品種が増えたかもしれません。
カベルネフラン、ネレッロマスカレーゼ、ピノグリ、グリッロなど・・・
そむりえ亭は国に拘らない品揃えを標榜していますから、当たり前といえば当たり前なのですが、使う側としては楽しいものです。
日本の農業事情も刻々と変っていますが、私達(特に年齢のいった=古い知識に縛られている人達)には特に大事ですよね。
若い人には「当たり前」の事が「昔は違うかった」と覚えられないことも多い訳で・・・・・
まだまだ現役でやっていくためには沢山の葡萄を使っていきたいですね!!
頑張ります。