ダイニング・ウィズ・ワイン そむりえ亭

料理にワインを
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 樋口誠

道具も・・・

2014年06月26日 03時30分54秒 | ちょっと休憩

連日のサッカーネタで申しあ訳りません(笑)

皆さんもテレビをご覧になっていてお気付きかと思いますが、選手のシューズ他の道具は私がやっていた頃(やっていた、といってもヘボサッカーですが・・・)雲泥の差です。

ソックスの様に履くシューズがあったり、左右で色違いで機能も左右で違っていたりしますし、ポジションや得意技によっても違っています。

或いは我々の頃は皮が至上だったのですが、最近では皮より合成皮革による軽量化が進んでいるようですね。

ソールのポイントも全く形状が違います。

もう、実際にプレーすることはないと思いますが「履いてみたいなあ」なんて思ったりします。

ストッキングの履き方も違いますね。

そしてボール。

昔は皮を縫い合わせた「手縫い」が最高と言われていましたが、今は手縫いだと雨の日の水分を吸いやすいとか空気抵抗がどうのこうの?という事で貼り付けが主流なんですね。


そういう意味ではソムリエの世界の道具も進化しています。

ソムリエナイフも使いやすさが全然違いますし、デキャンタは用途によって使い分けられるバリエーションが豊かです。

温度管理をする道具も沢山あり、ワインの酸化を防ぐストッパーなども豊富。


ワインとサッカーに限った話ではありませんよね。あらゆる世界が道具の革新に溢れています。

しかし、道具が優先されると人間のスキルが落ちる、ということもあります。

まずは私ならソムリエとしてのスキルを上げて、そこに道具をフィットさせる、という順番が大事かな、と・・・・・

道具に完璧はないのです。

そこには人間の感性の出番が待っています。

昨日、負けた日本代表ですが私には第3戦は感動的でした。

いろいろご意見はあるのでしょうが・・・・

長谷部のキャプテンシーは立派だったと思いますし、本田の「自分は口だけだった」と反省の弁には「人のせいにはしない」という想いが感じられ、PKを与えた今野選手の辛い心情でも最後まで歯を食いしばったガンバリは称賛されるべきと感じています。


実は我々の日常も小さなワールドカップの戦いです。

勉強をし、練習をし、新しい道具を使いこなし、お客様に叱られ、褒められ、失点を減らし、得点を挙げる、のです。

が、失敗する。

負ける。

実は道具の出番は大きくないのですね。

そういう中での感性をどう研ぎ澄ますか?

私は未だ途上ですが、若い人ほどの感性は無くなっているはずです。

せめて追い越されないように必死のモガキをしなければ・・・・・

ワールドカップを観ながらの短観です。