ダイニング・ウィズ・ワイン そむりえ亭

料理にワインを
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 樋口誠

フランナンチャラカンタラ・・・

2016年12月13日 02時37分19秒 | ワインの事
先日スロバキア=略してバキアのワインを使っていると書きました。


その中で赤の品種は・・

「フランコフカ.モドラ」というものです。

なんて長い名前の品種でしょう。

しかし、実はそんなにマイナーすぎる品種でもなく、昔からワインを飲んでいる方には意外と「飲んだことある」というものです。


例えば30年前の私がハンガリーのワイン「エグリビカベール」というのを飲みもしましたし、使いもしました。

ラベルに牛の絵が描かれているハンガリーを代表するワインです。

ハンガリーではその品種をケクフランコシュといいます。

普通はお安めの気軽なワインですが適度なコクもあり好ましいワイン。

中には20年以上の熟成のものも売られていました。


或いはオーストリアのワインに慣れている方でしたら

ブラウフレンキッシュとして知っている品種。

つまり、この辺り=ヨーロッパ中部では主力な赤ワイン用品種がフランコフカモドラなんですね。


ま、魚でも植物でも地方によって呼び名が変わる訳ですから何の不思議もありませんね。

お安いわりにバランスの良い、しかも長熟を予想できる味わいです。


「珍しいワインを使いたい」とは一ミリも思っていませんが、たまたま出会って「お、使えるな」と思えば使うのが私流。


どうぞ「バキア」のワイン、お試しください。


注:バキアは輸入元担当者の軽いギャグですので一般的には使わないでください(笑)


         樋口誠