ダイニング・ウィズ・ワイン そむりえ亭

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 樋口誠

葡萄の呼び名(続)

2017年04月11日 02時43分12秒 | ワインの事
昨日は「同じ品種の異呼称が標準語的に収斂している」ということを書きました。

私は若干寂しいと思っているのですが、他にも葡萄の呼び名に変化があります。


例えばアルザスのピノグリ。

以前は「トケ」(Tokay)と呼ばれるか、若しくは「トケ.ピノグリ」と呼ばれ

イタリアのフリウリでは「トカイフリウラーノ」と呼ばれていたものも「フリウラーノ」だけになります。

これはハンガリーのトカイ.ヘジャリア地方の貴腐ワインとの混同を防ぐため、と聞いています。


或いはトスカーナのブルネッロ.デ.モンタルチーノに使う葡萄は以前は「ブルネッロ」と呼んでいましたが、カリフォルニアでこの品種を植えた場合「ナパヴァレーのブルネッロ」などと言うものが登場していまうことになる、という懸念から生産者からの発案で本来の品種名(サンジョベーゼ.グロッソ」と呼びなおすことになっているわけです。

これはフルーティな発泡酒のプロセッコにも言えます。

以前は「プロセッコ種」だったものが「グレーラ」と呼び替えたのです。

これらの品種の呼び変えはもう10年以上前ではなかったか?と記憶しています。


昔、バラエタルワイン=品種名ワインがカリフォルニア等の台頭で世を席巻する前は品種名をそんなに気にする必要もなかったのでしょうし、ユーロというものの設定が無ければトカイもトケも譲り合わなくて良かったのかもしれないな、と思ったり・・・・


ちなみにそむりえ亭では大凡30種以上の葡萄品種がグラスワインで使われているはずです。(数えてません)(汗)

興味がある方は「〇〇という品種は使ってる?」などと聞いてみてください。
(ちなみに今月はフランスが多めです)


お待ちしています‼‼

           樋口誠