ダイニング・ウィズ・ワイン そむりえ亭

料理にワインを
 06‐4963‐3098 
 樋口誠

テイスティングの続き:余談

2022年04月16日 00時20分04秒 | ワインの事
先日行われた「サクラアワード」では女性ソムリエが一斉に(大阪会場では150名)テイスティング。

5名一グループ×30組が並ぶ姿は壮観です。

一組当たり50銘柄近くを利き酒します。

11時過ぎから始まった審査会は真剣な眼差しの女子たち。

中盤に差し掛かる頃(14時過ぎ)には多くの女性ソムリエの顔はピンクに染まっていました。

まさに「サクラ」色ですが、そりゃもう大変な審査会です。

膨大な量のワインも「吐き出すから大丈夫」という方もいますが、実際のところは酔っぱらいます。


さて、テイスティングの大事なポイントは「真剣に、しかし、速やかに」です。

それを完遂するのに次の点に留意しないと「サクラ」色の顔では済みません。

1:吐き出しても口腔内に数ミリリットルのワインは残る

2:香りを嗅ぐことで鼻腔からアルコールは吸収される。

上記の2点だけでも相当な量が身体に入るわけです。

つまり・・・

・何度も口に含むことをしない。

・何度も嗅ぐことをしない。

です。

・更に水があるなら口腔内にへばり付いたワインを洗い流すこと。

・ただ水が口腔内に多量に残ると、これはこれで次に試飲するワインが薄まります。

しっかり吐き出し、口腔内の水分を除去したいものです。

中には「飲み込まなきゃ判らん」という強者もいますが、それは数種類迄の話。

多種に及ぶ場合は「飲酒運転と同様」のミスを犯しやすくなると捉えるのが大事なこと。
過去にはそういう会場で「べろっべろ」に酔っぱらって退場処分を受けた人も知っています。

表題に「余談」と書きましたが、実は本質的なことです。


あ、ご同業以外の方には関係ない話になりました。

あしからず・・・・・


          樋口誠