ダイニング・ウィズ・ワイン そむりえ亭

料理にワインを
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 樋口誠

「専門家」とそうでない人

2022年04月24日 00時45分15秒 | ワインの事
ワインの世界の話です。

「専門家」にも色々ありまして・・・

醸造家、輸入元、ワインショップ、ソムリエ、ワインスクール等の講師etc

そして世間の殆どの人は「専門外」

日本のワイン消費量(成人一人当たりの年間平均)は3㍑と少しです。

で、「専門家」という方の多くは年間数百㍑呑まれ、結婚式などで注がれるワインも含めての平均が3㍑と少しなわけですから、多くの人は「殆ど吞んでいない」のです。

私としては「もう少し、あと少し、吞んでほしい」と思って仕事をしているのですが、時折「専門家がワインを嫌いな人々を増やしている」と感じています。

当り前のように高額なワインを呑み、生産者やヴィンテージについて語る。

「俺が造ったんだから旨いに決まっている」と宣い、

「まだ若いね」とか「ピークは過ぎてるね」と言うのです。

「ワイン通は嫌われる」という本があります。

まさにその通り。


良かれと思って話している内容は「専門家内では有効」かもしれませんが、それ以外の場所ではご法度というものです。

特に最近は科学的な言葉を駆使して語る人が増えたような・・・

それでは普及に繋がりません。

私のしている仕事(マリアージュ)も面倒なことです。

しかし、ご存じの方も多いと思いますが「この相性は家でなら、こうしてみてはいかが?」と「簡単に」説明しているつもりです。

あ、もちろんダジャレ交じりで😅

「ワイン嫌いを造るのは専門家」にならないようにしたいものです。

自戒を込めて。


       樋口誠