ワインに沈殿する澱。
長く熟成を経たものや、未濾過のワインには澱があります。
ボルドーの赤ワインが熟成して出来る澱は口の中でザラザラしますので、昔からデキャンタをする習慣になっています。
それに比してブルゴーニュの澱などはふわふわしていることが多く、あまり気にならないかもしれません。
それに比してブルゴーニュの澱などはふわふわしていることが多く、あまり気にならないかもしれません。
さて、問題は若いのに澱が多いワイン。
日本のワインでそこそこ見かけられます。
ここで表題の「澱も味のうち」という言葉を使いたいと思います。
フランス・ロワール地方のミュスカデやシャンパン等でも「澱=酵母接触」で旨味が増幅することは知られていますので、経済的な理由で早めに出荷するワインには「濾過をしないで澱を残す」のは「アリ」だと思うのです。
フランス・ロワール地方のミュスカデやシャンパン等でも「澱=酵母接触」で旨味が増幅することは知られていますので、経済的な理由で早めに出荷するワインには「濾過をしないで澱を残す」のは「アリ」だと思うのです。
過去にも書いていますが、数か月単位で大きく旨味が増していることが確認できます。
「いやいや、もっと早く飲んでほしい」と生産者が思うものは澱引きすればいいと思いますし、「数本買って時間差で飲んでね」的なワインは「澱も味のうち」なのですね。
お一人で飲むときはそのままでもよし、大人数で分けるときは軽いデキャンタをすればいいでしょう。
もし、機会があればやってみてください。
ちなみに「澱との接触」は3~4年位までが目安かな?と思います。
さて今日11日はカウンター2席とテーブル一卓の空き。
お待ちしています。
樋口誠