私の「唯一」の趣味でして、ソムリエを始めた頃から随分と集めました。
数年前=還暦を迎える前=辺りから少しずつ減らしていったのですが、まだまだあります。
だいたい男子は「道具」が好きなんですね。
他の男性もそのようです。
PCを買う時「CPUが・・・」とか「稼働時間は・・・」とか調べますし、ビジネスバッグの強度やポケットに位置を気にします。
同様にワインオープナーのスペックや使い勝手をチェックするのです。
ですので私の場合「新品で保存している」ものは一つもなく、必ず数度は使って体感してみます。
40年近い収集歴の間に普段使う「愛用品」もどんどん変わります。
なにしろ年間4000本ほどのコルクを抜いていましたから痛むのも早いですし、日によっては(コルクによって、とも言えます)白魚のような指に負担も掛かります。
ですので「より良いものを」と探し求める訳です。
そんな私の趣味を知ったワイン界の巨匠「Y本Hろし」さんに「ある本の中のコーナーにオープナーの事を書け」と言われ12ページほど書いたこともあるんです。
しかし、最近になって気が付いたことは「新しいもの=研究を重ねたもの」が良いとは限らないということです。
ちなみに今使っているものは超オーソドックスなお安いもの。
コレです。
他の道具も意外にそんなものです。
今、キャンプなどがブームらしいのですが、是非「一昔前に戻る」ことは大事な事。
「科学によって進化する」ことは否定しませんが、「科学の誤謬で道を誤る」こともあるのです。
「道具は使う為の物」が「道具に使われてしまう人」にならないようにしたいものです。
樋口誠