私達飲食業でもワイン選びの基準は様々あります。
例えば低価格のワインを考える場合は国や品種よりも価格が優先されます。
フレンチやイタリアンなら「主に」その国のワインを選択することになるのは当然。
そこに「ソムリエがいるレストラン」という条件が入ると「国」より「地方別」のラインアップが求められます。
また和食や中華で選ぶ場合は違ってきて然り。
あ、和食の場合は「日本ワインで選ぶ」も最近なら可能になってきました。
そむりえ亭の場合はというと・・・
沢山開けるグラスワインの「味わいのバラエティ」を「産地の特性」や「価格帯の妥当性」を見て決めます。
勿論、その先には「マリアージュ」が無ければなりません。
中でも「その葡萄品種は、その地方(国)に特有のものか?」は大事な要素です。特にクラシックな産地では・・・
ではニューワールドと言われる産地ではどうか?
カリフォルニアではジンファンデルという「ならではの品種」もありますが、「カリフォルニアの名を確固たるものにした」カベルネやシャルドネは最早「フランス特有の」として扱う必要もないかもしれませんし、オーストラリアのシラーズも然り。
イタリアでも「スーパートスカン」と言われるものもフランス系の品種を使ったりしますが、既に市民権を得ているものと思っています。
とはいえサンジョベーゼを外してまで優先するものではないような気がします。
ま、数百種とかのリストを作るのなら「その地方固有」と「国際品種」をバランスよく並べるのもありですし、そむりえ亭などは年間を通じてかなりの品種を使いますので、その中でバランスを取ることも出来ます。
しかし、時折「沢山の国のワインを並べているのに、内容は国際品種の羅列」というケースも散見。
或いは「料理は完璧なA国のものなのに、ワインはB国に偏っている」こともあり。
「価格の妥当性があり」「産地の特徴を捉え」「バランスよく」を頭の中で整理しながら「ワイン選びをする」
これって楽しいんです。
さて今日6日は沢山空いていますが、翌7日は一旦満席になりました。
8日はまだ半分ほどに空き、9日はお休みです。
どうぞよろしくお願いいたします。
樋口誠
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