









うちの向かいはとても面倒見がよい
私が北海道に移ってから二世帯住宅に家を建て替えて、独り者のお姉さんと一緒に暮らためご夫婦で移ってこられた
残念ことにご夫君はうちの姉より少し前に亡くなったため、今は姉妹で住んでいる
我が家はどうも駐車場の塩梅が昔から悪い
三年前に建て替えたときに気になっていたので
「植木屋さんのトラックが入るような」駐車場を作ってほしいと希望を出したのだが、
道路反対側の電柱が邪魔になって大きな車が入らない
家のメンテナンスなどで職人さんたちが車で来て近くのパーキングに行こうとすると、
「こっち使いなさい」と声をかけて下さり、玄関前スペースをあけてくださって停めさせていただいている
「いいから、いいから、留守でも、空いてたらいつでも開けて使いなさい」と言ってもらっている
ここら辺の皆さんはきちんと駐車場スペースを用意されているので、
図々しく「車置かせて下さい」とお願いしに行くのは私ぐらいのものだったのだが、
ある日、カーテンを開けたら大きな車が一台停まっていた
息子さんの車はもう少し小さいのだったと思うから「お客さんかな?」と思っていたら、
かれこれ1週間ずっとある なんかあるのかな?と、今朝お顔を見かけたときにちらと聞いたら、
そのお話は…ふうむ、ご近所のお付き合いって難しいなあ…と感じた次第で、
8月に火災が起こった
今ようやく、火元になった家の解体工事が始まっている
うちは反対側になるのでチラシが入っただけだったが、
向かいは敷地の端が接しているためご挨拶に見えられたそうだ
その時にいつもの調子で「車、置くの大変だったらうちの前つかっていいから」といったようだ
仕事に来る人が離れた場所に車を置くのを心配してのことだと思う
我が家の建て替え時にもいろいろな職人さんが停めさせていただいたと聞いている
向かいは、昼間、何時間かのつもりでの声がけだったようだが、
そういわれた方は、燃えた家に置きっぱなしにしてある車の避難場所に出来ると考えたようで、
ある朝、車を玄関前に入れて「さ来週金曜日に終わりますのでそれまで」と、
置きっぱなしになってしまったらしい
「随分と駐車場代節約できるんだろうねえ」と愚痴が出た
普段は広々とした玄関前に鎮座する黒い車は幅を取っていて、出入りにも少々不都合が出ていて、
ゴミ出しに苦労されていたのでお手伝いをした
これが終わると入れ替わりにもらい火してしまった隣が解体になるのだが、
「置いていいなんて、もう言わないんだ」とぼそっと言われた
せめてその日の作業が終わりトラックが帰ったら家に戻し、
朝、置きに来るとかしてくれたらよかったんだろうなあ???
お互いの思い違いが直せないでいる
私が気軽に置かせてもらっていたのもいけなかったのかもなあ…
でも、私がおかせてもらったのは昼間に限っているし、
メンテナンスの職人さんたちは来る日がわかっているから、あらかじめお願いしている
この間、忘れていて、突然お願いしに行った時も正味1時間だった
それでもそんな様子が伝わっていたんだろうなあ…申し訳ないことしたかもしれない
ぼちぼちぐちぐちと穏やかならざる気持ちが沸き上がってくる、
解体作業が終われば、それで解決するから首を長くして待っている