


暑かった とにかく暑い夏だった
冷房に体調を崩すよりも、暑さに参ってしまいそうだった
けだるい感じは読書も滞りがちだったが、思いのほか読んでいたことに驚きました
9月 読書の秋となるのでしょうか???
8月の読書メーター
読んだ本の数:21
読んだページ数:3685
ナイス数:186みちとなつ (日本傑作絵本シリーズ)の感想
気持ちが通じるってこんなこと まじありあうことがないように思える二人の女の子が、物語の最後に遭遇する 物語はこれから始まるように思う 楽しい未来が想像できてさわやかだった
読了日:08月31日 著者:杉田 比呂美空洞のなかみの感想
クロワッサンの「たべるノヲト。」をたまたま読んだ テレビや映画で観るあのたたずまい同様のすっきりとした文章に魅かれた 本を出版していると知り探した 覚えたセリフが舞台に上がったとたんに真っ白になる夢を役者さんはよく見るという そんな職業病ともいえる状況を楽しんでいる これ短い映像にしたら面白いんだろうなあ…後半の演者戯言も、感受性がとても豊かだと感じるものでした 緒形拳さんの書 児玉清さんの切り絵 名優は奥が深いものだなと改めて思いました
読了日:08月31日 著者:松重 豊あとを継ぐひとの感想
私がこれまで読んできた「跡を継ぐ」の本は、大きな会社を継ぐや、偉大な才能を受け継ぐや、技術を引き継ぐのようなものだったが、これはどれも誰もが繰り返していることをテーマにしていた 時には引き継がないと決断されることもあったが、それすらも引き継いでいる…そうかと思った 「サラリーマンの父と娘」は土地勘、日ハムの移転騒動も身近にあったことから、実名での物語を楽しく読んだ 福住にあるドームから帰りに食事するのが大通りと琴似?あれ、どこに住んでいるのかな?と想像するのが楽しかった
読了日:08月30日 著者:田中 兆子ありがとう肝硬変、よろしく糖尿病の感想
表題にびっくりして思わず手に取った いや、すごい!ほとんど自伝なんだろうが、その生きざまに感無量だ その最後に際しての家族へ「…できれば死ぬ間際には少し呆けていたい。……中略 それから痛み止めを打ってもまだオレに意識があるようだったら、そっと一本燗酒をつけてくれ。オレは肝硬変なのでひと口呑めば昇天するようにできている。だが、末期の酒はオレの希望だ。……」ハチャメチャな生きざまだが、家族や友人に恵まれていたことがわかる こういう生き方もあるんだ…心底感服した
読了日:08月29日 著者:高橋 三千綱たったひとつの贈りもの―わたしの切り絵のつくりかたの感想
緒形拳さんの書に出会った時、その背景に拳さんの生きてきた道を感じたように、児玉清さんの切り絵にも、その生きていらした時間を感じた 端正な、その上テーマに選ばれた人物への造詣の深さに頭が下がる 児玉清さんの書く文章が好きです さっぱりとして、芯があり、この本の体裁もそういうもので、もう居られないというのが寂しいです
読了日:08月25日 著者:児玉 清普及版 モリー先生との火曜日の感想
映画を2度ほど観たことがある 映画でも伝わるもののすごさに背筋が伸びたことを思うが、役者やカメラや、演出といった仲介するものがない本に、もっともっと強くモリー先生からの愛を感じた モリー先生は子どものころにお母さんを亡くしている 70年たった今も悲しいという 私も同じような境遇で、ああそうか今でも悲しいんだ 泣いていいんだそう受け止めたら少し気が楽になった
読了日:08月24日 著者:ミッチ・アルボム海ガラスの夏の感想
この前に読んだ「モリスレスモアと不思議な空飛ぶ絵本」 物語が世代をつないでいく…似たような感じのものがたまたま続いた こちらの作は絵の画力のすごさに引き付けられた ロックウェルのような、立体の空気を感じさせる、こんなに感じさせることができるのかと感心してしまった 古臭く思える人もいるかな…私はこういう絵好きです
読了日:08月23日 著者:ミシェル・ハウツモリス・レスモアとふしぎな空とぶ本の感想
これは…本読みにとってこうあったらと想像する本読みならではの空間が本になっていた ああ、本の世界 ここに居ながらいろいろな冒険をさせてくれる それはそれぞれの生きざまでもあって、己の人生がまた本の中の一冊になり、それを手に取る人がいる 一人で暮らす古い図書館は暗いものになりそうだが、コミカルな要素を持つ絵が明るく話を導いてくれる 風に吹き飛ばされてひっくり返った家の姿も笑いがこぼれるようだ
読了日:08月23日 著者:ウィリアム・ジョイスねこは まいにち いそがしい (児童書)の感想
ネコと暮らしだして半年になる この絵本の中にはそうかあそうだったのかと手をたたきなるような、そんな忍耐強い彼らの姿が生き生きと描かれていた 我が家で朝起こされるのは今のところ私ではなく旦那様だけ…少し楽しみにしている
読了日:08月23日 著者:ジョー ウィリアムソン月にハミング (児童単行本)の感想
読み応えのある一冊だった 戦争をしていても、その中に相手を憎まず人として思う人達がいる そんな切れ端のような思いやりの物語が、一人の少女を中心に語り方を変えてつづられていく 救出されたドイツ兵とルーシーが出会い、時計がならあたりからの物語が好きです モーパーゴのいう通り、こういう人たちがいる限り世界は捨てたもんじゃない
読了日:08月21日 著者:マイケル モーパーゴその本はの感想
書籍の裸の王様っていうわけなんだが、本なんて多かれ少なかれ作家の手になる想像の産物 それがこれだけ楽しめたら…それが粋っていうもんだが、しょせん王様ではないから仕方がないか 企画が際立ってしまった感はあるが楽しく読みました
読了日:08月17日 著者:ヨシタケシンスケ,又吉直樹おたがいさま れんげ荘物語の感想
人柄の良い兄嫁さんに同居を迫られて、それに応じることのできない感じが、すうっと気持ちに入ってくる 今のままでがいいと思っても、状況は次第に変化していくのだろう その時にどうなるか、やっぱり続きがきになるれんげ荘です
読了日:08月16日 著者:群ようこみとりねこの感想
私はこの作家の手になるものでは「阪急電車」が一番好きなのだが、これは双璧の一冊と感じました 登場人物の多彩なこと 猫の視点で見ているところがうずうずきた もう一度原点に戻って「旅猫レポート」から再読しようと思う
読了日:08月13日 著者:有川 ひろよみがえれ白いライオン (児童図書館・文学の部屋)の感想
子どものときに出合った「野生のエルザ」海外には猛獣をペットというと語弊があるのかもしれないが、共に暮らすことを受け入れる土壌があることに驚いたのを思い出した 児童書というかなり分量の制約を受ける一冊に、これだけの要素を組み込んですっきりとした仕立てになっていることに、作家の筆力を感じた 終戦の日を前に日本でも戦時下に動物園で行われたことが取り上げられている どうか世界中の子どもたちが笑顔でいられますように モーパーゴが伝えようとしていること…それが伝わりますように、
読了日:08月10日 著者:マイケル モーパーゴ雪原の足あと―坂本直行画文集 (1975年)の感想
読トモさんのコメントからこの本の存在をしりました 在住区の図書館の閉架にあったものを借りました 私が手にしたものは、もっと武骨でごつごつした手触りがあり、50年変わらずに来たという手ごたえのある一冊です 直行さんはこういう画家だったのですね あの厳しい大地の中で生活をし、山に登り、その暮らしの中で絵を描いていた 山岳画家という言葉だけではわかることのできないものがこの一冊から受け取りました 出会えたことに感謝しています 自然と生きる又吉の話が 神居古潭を訪れたときに感じた神聖な空気を思い起こさせました
読了日:08月10日 著者:二番目の悪者の感想
「SNSでの風評被害 こんなことではありませんか?」という一言がつけられて本屋さん店頭に並んでいました ついつい手に取りました これは…本当に悲しくなるほど、今世界中で起こっていることに類似しているように感じる 絵も美しい 真っ赤な表紙も印象に残る
読了日:08月10日 著者:林 木林,庄野 ナホコばあさんは15歳 (単行本)の感想
「正義のセ」が軽い調子で面白かったので手に取ってみた ちょっとバタバタしていて物語を進めていく柱のようなものが細い感じがした 時代を超えるという特別なことをしている鍵が軽く書かれていて、戻れなかった人や妙にルールを熟知していたり、もう少しそこを描いてほしかったと思う でも、私もよく知る昭和の風景が手に取るように描かれていた
読了日:08月10日 著者:阿川 佐和子一度きりの大泉の話の感想
私のJK時代がばっちりこの世代の漫画家が活躍した クラスメイトに漫画家になりたいのがいて、当時はそんな呼び方していなかったが「大泉サロン」の風のうわさを運んできていた 萩尾望都さんが眼病で描けなくなるかもしれないという話も聞いた だから今この本を読んでほっとしている つぶれないでたくさんの漫画を描いてくれてありがとう だがしかし、これを読んでしまったから「少年の名は…」のほうも読まなければいけないんだろうな
読了日:08月05日 著者:萩尾望都本気でやれば、なんでもできる! ? (児童書)の感想
鹿の角が生える絵本を読んだような気がするのだが…本気でやると角が生えるのかな???ちょっと??だが、その心意気は褒められるべきものなんだろう そうさ、なんだって思いが強い方がいいに決まってる いやしかし角が落ちてくれてほっとしたよ!
読了日:08月03日 著者:ジョン・ヨーマン抜け参り薬草旅の感想
前半は面白かったのですが、終盤に向けて、少々あれっという展開になってしまった感じがしました 久しぶりにこの作家の本だったので少し残念な読後感です 違う本を読もうと思っています
読了日:08月03日 著者:出久根 達郎暴力は絶対だめ!の感想
子どものころの愛読書は“モンゴメリー”と“リンドグレーン”だった 欧州の子どもの生活やふくらんだ袖に胸を弾ませたものだった ドイツ平和書店協会平和賞の受賞スピーチというこの文章を読んで、この人の本を読んで育つことができて幸せだったと感じました
読了日:08月02日 著者:アストリッド・リンドグレーン
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