久しぶりに図書館に行った
訃報を聞いたせいか、
返却本の中にエリックカールの本があると目についた
どの本も綺麗な色が溢れている
「はらぺこあおむし」
私も子どもに何度も読み聞かせをした
それだけではなく、この本にはとても印象的な思い出がある
いや、単なる親バカ話です
長男が幼稚園の折の生活発表会で、
グループに分かれての演目の一つがこれで、長男はこのグループに入っていた
幼稚園生活を楽しんでいた息子、毎日毎日友達を家に連れて帰ってきた
妹二人のこともあり、私はもうめちゃくちゃな一日を過ごしていた
そういうグループに入ったことはわかっていたが、言われるままに服を用意し、小道具を用意してその日を迎えた
まだ小さかった次女が膝にいたと思う
始まった「はらぺこあおむし」は立体絵本のようなもので、小さなあおむしがもぐもぐもぐもぐ食べて大きくなる様がかわるがわる語られ、
棒の先につけられたあおむしの絵は自分たちで描いたものだろう
そのあおむしやくだものを動かしながら、先生の合図ではなく自分たちで力を合わせて進められた
物語の最後、長男が後ろに隠し持っていた一際大きくカラフルな蝶がパンと取り出され、ふわふわと羽を羽ばたかせた
なにかじんときた
戦争体験があの綺麗な絵本の原点で、
色に溢れた蝶になる最後のシーンには、
自由への想いが込められていたという
そのことをこのたび改めて知り、
ああそうかと思った
当時5歳だった長男を含めたあのグループはしっかりその込められたものを伝えてくれたんだ
だからあんなに涙が出るほど感動したんだ
ああそうか、
虹の作家が空を歩いています
ということを聞く二日ほど前、庭の草むしりをしていたら
大きなあおむしに出会った
不思議な気がしている
エリックカールさん たくさんの素敵な物語をありがとうございます