旦那さんがお通夜に出かけた。
歩いても10分とかからないその場所に「送ってくれない?」と言われ、車を出した。
斎場ではなかったので、駐車場の設備が足りず旦那を下して帰路についた。
気が緩んでいたのかなあ…?
私、車の運転得意ではないです。
だからスピードもそれほど出さないし、車間距離も開けるし、右左折十分に機会を待ちます。
右左折の時、北海道の人は道が広いこともあって曲がる方を大きくあける傾向があるけれど、
私はきっちり道路の端に寄せるように心がけている。
たぶんその寄せが足りなかったのでしょう。
信号機のある大きな十字路で左折しようと止まり、青信号で少し向きを傾けて道路が空くのを待っていた。
歩行者がいなくなったと思ったので前に出そうとしたその瞬間、
目の前を自転車が通り抜けた。
若い女性だった。
びっくり!!
後ろにいるなあとは思っていたが、寄せているつもりだったし、
前を通り抜けられるとは思いもよらなかった。
ひゅううううううううううう、風が吹いた感じだった!
気をつけなくちゃなあ・・・・
あれでぶつかっていれば、私がきっと悪いだろうなあ〜。
あああ、でも瞬間思ったのは、北海道の人もこういう東京の人みたいなことするのが出てきたんだ!
先に、先に、とにかく周りよりも先に、
先に信号を渡る
先に電車に乗り込む
先にものを手に入れる
先に
先に
先に
先に手に入れることが、もてはやされる
人の知らない知識を自分だけが持っている
人が知らないこだわりがある
・・・・・・・・
そんなものなああんにもなくても、大自然がだあれでも受け入れてくれるんだけれどなあ・・・?
どんなに不細工でも、どんなにどんくさくても、どんなに不器用でも、
どんなに生きようがへたくそでも、
失敗ばかりで、うまくいかなくても、
かっこ悪くても
先に行っても、後から行っても、
山も海も川も野原もどこでも大自然は懐に取り込んでくれるので、
それがとてもおおらかな大切なものだということを道産子は忘れてはならない!
何もなくてもいい、
先んじなくてもいい、それが何よりなんだということを、
せめて都会で頑張るわが子たちには、そんなことを伝えたいと感じた出来事だった。