「お母さん変な電話が携帯にあったのだけれど?」
と、昼間次女が電話をよこした。
彼女は就活真っ只中、多少身に覚えのない番号でもとりあえず出る。
「どこかの会社かと思ったら、おばさんが出てね・・・・
ガス代1万2千円を払ってくださいっていうの!?今日の3時までに振り込まないと、
5時からガス止めるっていってたんだけれど・・・?
でもね、なんで私の携帯に電話してくるの?」
え?
口座引き落としが足りなかったのかなと一瞬不安がよぎった。
しかしおかしい・・・東京の家の物はすべて私の名前になっていて、引き落としにしろ何にしろ、
私のところに請求書や振替用紙が届くようにしている。
なんで次女のところに・・・????
これは年寄り向けではなく、若い者向けの“おれおれ詐欺”ではなかろうか?
改めて通帳を確認したら月々きちんと引き落とされている。
そのことを娘に伝え、
「今度連絡してきたら、光熱費に関しては親がしているから、
電話番号と、東京ガスの誰宛に連絡すればいいか聞きなさい。
こちらから連絡入れますって
ガスなんてね、止まったら止まったで困るけれど何とかなるものだし、
ああいううところはね、まず人がきて集金するから、わけわからないこと言ったら、
話がよくわからないから来て説明してくださいって言いなさい。
その時向かいのおばさんに一緒にいてもらいなさい」 と、
こういうことに不慣れな娘にいろいろと知恵を授けた。
結構、年配の女性の声だったようだ。
哀しくなるな・・・そんないい年になって、若い人から小金をむしり取ろうなんて!
若いから騙されないとは言えなさそうだ。
手を替え品を替え、連中はざわざわと獲物を狙っているようだ。
老いも若いもとにもかくにも、変な電話は「チェックダブルチェック」で行きましょう!