お天気に恵まれ、良いフライトでした
年越しから20日、再びの上京です
司馬遼太郎の「風塵抄」を読んでいたら、
“都会と田舎”という章の中に、正岡子規が残した「墨汁一滴」に
夏目漱石とのエピソードから都鄙論を展開したと書かれていた
都鄙論…フリガナがなければ読むこともできなかったかもしれない
とひ……都と田舎 という意味を持つ言葉
言ってみれば、イソップ童話の「田舎のネズミと町のネズミ」なのだが、
私がここ数年、自分の中で折り合いをつけようと悩んでいる
「東京と札幌」
何をどう悩んでいるか、どう感じているのか、
子規が「一得一失」と言っている、まさにそのあたりのこと
司馬遼太郎は、最後に、
…
すべてが、流通の中で商品化されているため、子供たちはフライド・チキンを知っていても、庭を駆けまわる鳥を知らない。
「それでも、偉大な漱石が成立したではないか」
とひらきなおることもできるし、また逆に子規が感じたかすかな不安を拡大することもできる。 (後略)
「墨汁一滴」は正岡子規だから1900年も初めに書かれたものだろう
「都会と田舎」は1988年12月5日とあった
偉大な漱石も、子規が感じた不安も、
司馬遼太郎が憂いたことも、
今、私が稚拙に悩み呆けていることも、
時間だけは流れ続けるということを感じる次第で、
子規の言う通り「一得一失」なんだ
中庸はありえないのかなあ…どちらの良いところをも手放しかねている私には、
長い長い時間をかけても歩み寄れない都会のネズミと田舎のネズミの姿が浮かんでしまい、
長い長い溜息をついている…
*定年でご主人の実家に移った友人に言わせると「映画館のある場所は都会」だそうだ
そういわれると、どの立場で物言うかもあるからと悩みは深まっていく!!
毎日の出来事に追われてしまい、
読書のあとを残すことを失念してしまった
今月、1月は本もあまり読めていない…
12月の読書メーター
読んだ本の数:9
読んだページ数:2128
ナイス数:60
りんご侍と呼ばれた開拓者 汚名を返上した旧会津藩士の軌跡の感想
小樽からフルーツ街道あたりに住む人の中には、ちょっと気位が高く付き合いにくい人がいるような話を聞くことがある。北海道から見たら同じ開拓民だがその背景はやはりいろいろで、厳しい環境で敗残の将兵のご苦労はまた違うものがあったようだ。あの辺りの果樹は美味しい。そこに歴史がある…読むのに苦労したが、楽しく読んだ
読了日:12月24日 著者:森山 祐吾
日本史の内幕 - 戦国女性の素顔から幕末・近代の謎まで (中公新書)の感想
まるで憧れのスターやヒーローの事を目を輝かせてつたえようと、その熱のある語り口が魅力的。近頃の映画やドラマの製作者は歴史検証をネット検索でしてしまうから、出来上がるものが似てきてしまうという見解になるほどと思った。
読了日:12月22日 著者:磯田 道史
橋ものがたり (新潮文庫)の感想
再読 BSでドラマの再放送をしているのをみて引っ張り出した。橋を渡ることへの意味づけが、昔も今もそう変わらないのかもと感じた。
読了日:12月18日 著者:藤沢 周平
別HO(HO1月号増刊)ご近所マニアックスの感想
住んでいるごく近い場所に知らない店があり、ちょっと興味をもって手に取った。他にも本当に小さい店が取り上げられていたり、よく歩き回っているんだなあと思った。
読了日:12月18日 著者:
岳人 2019年 01 月号 [雑誌]
読了日:12月18日 著者:
人間の檻―獄医立花登手控え 4 (講談社文庫)の感想
NHKのドラマを観ていて再読した。あれ、こんな感じだったかな?と思ったからで、読み終わって、まあ、仕方がないかなあという気持ちになった。
読了日:12月06日 著者:藤沢 周平
愛憎の檻―獄医立花登手控え 3 (講談社文庫)
読了日:12月06日 著者:藤沢 周平
風雪の檻―獄医立花登手控え 2 (講談社文庫)
読了日:12月06日 著者:藤沢 周平
春秋の檻―獄医立花登手控え (講談社文庫)
読了日:12月06日 著者:藤沢 周平
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