Netflixを覚えた
書架は団体向けなので複本と呼ばれる状況で、つまり同じ本が何冊もある
9月に入りました
にわか東京人には優しく気温が下がりました
このままだといいがなあ…
読んだ本の数:20
読んだページ数:3392
ナイス数:223
急がなくてもよいことを (ビームコミックス)の感想
娘がなんだか泣けちゃったと貸してくれた どこかに覚えのある出来事、風景を淡々と描いている 長い時間の末にいなくなった人もいる 夢を追うのに急ぐ必要はない 形になったこの本の重さに娘と同じようにぐっと来た
読了日:08月28日 著者:ひうち棚
佐野洋子 あっちのヨーコ こっちの洋子 (コロナ・ブックス)の感想
「おじさんの傘」や「100万回生きた猫」は知っていたが、佐野洋子を認識していなかった私はたまたま手に取ったエッセイ集でその魅力にはまった その時はもう亡くなっておられた この本はそんな私に失った機会を埋めてくれているようだった
読了日:08月28日 著者:
うしの感想
いやああ、もうこれは大笑い!!!シュールだわああ!でもとにかくぐふふふと笑える一冊
読了日:08月27日 著者:内田 麟太郎
モタさんの“言葉”の感想
デッサンのしっかりした、やんわりとして空気のある絵がとても魅力的だった バンサン、いせひでこに続く好きな絵描きだなあ 当然だが、茂太先生の言葉いいなあ
読了日:08月26日 著者:斎藤 茂太,松本 春野
大家さんと僕 これからの感想
「血のつながらない親族」の大切な物語を分けてくださり、ありがとうございます
読了日:08月26日 著者:矢部 太郎
緒形拳からの手紙の感想
この名優が亡くなってもうそんなに時がたったのか…季刊「銀花」の読者カードに書かれたメッセージはとても力強く文字を重ねるよりもはるかに多くのことを伝えている 役者は幸せな姿を見せるものではないと考えていたそうだ 沈思黙考 深く深く 一気に表現した人だったのがいまなお伝わってくる ほかの本も探してみようと思う
読了日:08月21日 著者:緒形 拳
二匹目の金魚の感想
娘が「以外に面白かった」からと貸してくれた 千と千尋や西岸良平などの世界観に似ている 子供のころのふとした疑問が実は怪しいものや不思議なものへの入り口で、ゴールはほんのりと優しい気分に満たされる
読了日:08月18日 著者:panpanya
あしたの朝子の感想
著者のお母さんをモデルに書かれたという、そうか、それでとんでもない突拍子のない自由奔放な朝子の生きように、それでも説得力があってゆるぎなく魅力があったんだと思った 事実は小説より奇なり 最後に著者自身の姿が出てきて、それを老いた朝子が語るという、ある意味小説も朝子の人生も見事なゴールだった
読了日:08月18日 著者:山口 恵以子
天皇陛下にささぐる言葉の感想
女子の言いようにはいささか物申したいことがあるが、そこを棚上げにこの本の言い分に目を向けると、気持ち良いことばで反戦を論じている 安吾先生 言われる通りと思います 「戦争はキ印かバカがするものにきまっているのだ」30ページほどの冊子、掴みきれないものがたくさんある これから再読を重ねたい
読了日:08月16日 著者:坂口 安吾
校長、お電話です!の感想
校長という仕事の見えない部分が描かれていて面白かった 私が子供のころは、学校の先生の家に押し掛けることやごちそうになるというのがまれにあったが、今どきは善意のものでもありえないんだろうなあ…こうあればいいという、そんな思いを感じる物語だった かけ違いがおこらない 物語はそれでいいそう思う こんな若い校長先生 いいなあ
読了日:08月16日 著者:佐川光晴
アリスのうさぎ (ビブリオ・ファンタジア)の感想
児童書の分類に収まりきらないようにも感じたが、そうなると主人公の背景に説得力がなくなっちゃうか…このようわからん宙ぶらりんの主人公のありようが物語に余計に不思議な空気を醸し出している 楽しみました
読了日:08月14日 著者:斉藤 洋
くらべる世界の感想
再読本と気が付かず手に取った 途中であれ?と思ったが、再読に耐えるものだった 先日、函館のラッキーピエロで食事をした ラキピのフライドポテトは、カナダのフライドポテト“プーティン”がそれなんだと思った 自分の経験が増えるとまた違う発見があるんだと思った 面白かった
読了日:08月14日 著者:おかべ たかし
さがしています (単行本絵本)の感想
アーサービーナードのあとがきに詰まってしまった アメリカ人の彼が「核兵器」と「ぴかどん」の間に立って通訳になろうとしている 原爆被災者は数字ではなく、それぞれの譲れない物語があるんだということをあらためて心した
読了日:08月14日 著者:アーサー・ビナード
不在者 家裁調査官 加賀美聡子 (小学館文庫)の感想
すべてにもやもやっとしている感じがして、でも、読む手が止まらなかった 妙に説得力があるように感じたのは、現実ってこんなものだからなのだろう 緊取の真壁警部補に一刀両断に丸裸にしてほしいが、これはこれでありだとも感じている 男女差別になるのかもしれないが、女性二人の共同執筆ということで今後に期待している
読了日:08月13日 著者:松下麻理緒
ロマンス小説の七日間 (角川文庫)の感想
三浦しをんがハーレクインロマンスを書くとこうなるんだあ…濡れ場を描く自分を楽しんでいそうだなと面白く読んだ 創作される前のもとの話はどんなものだったのかなあ?最初と最後しか出てこないから興味津々 これから先何年か先、どうなっているんだろう??それも気になってしまう
読了日:08月11日 著者:三浦 しをん
かたづの! (集英社文庫)の感想
ファンタジーがあまり得意でないので、だいぶんに積んどく状態にしてしまった 物の怪と人と重なり合いながら暮らしていたそういうこともあっただろうと、女亭主として八戸、遠野を治めていく 先日、大間から東京まで車で通った道すがらが舞台になっていたので、かの地の風景を思い浮かべながら読み進むことができた
読了日:08月09日 著者:中島京子
シンデレラのねずみ (ビブリオ・ファンタジア)の感想
これはなんとも面白かった 一話目のおもちゃのカエルが自力で飛ぶと結構飛ぶんだとこともなげに言っちゃうだいちくん いいなあ 少し怪談めいているところもあるが奇妙な食い違いが面白い これ2冊めなんですね、慌てて1冊目を探します
読了日:08月06日 著者:斉藤 洋
夢見る帝国図書館 (文春e-book)の感想
読み終わって面白かったと感じている とても大きなモチーフを取り上げていて喜和子さんという摩訶不思議な存在がふんわりと物語に彩を与えてくれていたようで、喜和子さんが死んだあたりでなんだかがくがくと骨組みだけになったような感じになり、それでも終盤に向けて膨らんだのはさすがだと思った 戦争に翻弄された帝国図書館と、上野や谷中、根津、本郷、、ああ、いって実際に見たいと感じた
読了日:08月06日 著者:中島 京子
1000の風・1000のチェロの感想
1000本のチェロかあ、すごかっただろうなあ…音も、それぞれの思いも、丹念に流れが描かれていて自分もそこに参加している気持になった
読了日:08月02日 著者:いせ ひでこ
ヨーコさんの“言葉” じゃ、どうするの感想
ヨーコさんの言葉は清々しい さっぱりする さあまた始めようかという気にさせてくれる 感謝 これは北村結花の作画も秀逸です
読了日:08月01日 著者:佐野 洋子,北村 裕花
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