この映画 自閉症の子供が父親と週末を利用してドイツ各地のサッカースタジアムを回る
とあらすじを読んでみたいと思っていた うかうかしていたら…
あれ?夜の一回しかない??あれ?それが最後????ぎょ!
旦那様が「いいよ、今日行こう」といってくれて、ひさびさに夜になってからでかけました
強いこだわりをもつジェイソンは独自のルーティンやルールがあって、とても生きづらい
翻弄される母親、仕事を理由に距離を置いていた父親ミルコ
クラスメイトに好きなサッカーチームを聞かれて答えられなかったジェイソンは、
すべてのチームを観戦して決めると言い出す
そして週末ごとにミルコとドイツ各地のスタジアムに足を運ぶ旅が始まった
彼は生活全般に独自のルールがあり、付き合う父親も振り回される
繰り返し起こるトラブルに、ジェイソンはこともなげに「解決してよ」とミルコに叫ぶ
音に過敏に反応するジェイソンがスタジアムに我慢ができるのか?ミルコが何度も確認する
“何があっての最後まで観戦する”という独自ルールの中、
パニックを起こしながら少しずつ少しずつジェイソンに変化が見えるようになる
そして一緒にミルコにも変化が訪れる
ミルコが働く企業の姿勢も目を見張るものがあった
社員は家族 その観点からミルコを支援する
各地のスタジアムの様子は、この頃見るようになったスカパーなどでわかってはいたがすごい!
楽しいだろうなあ…発煙筒がたかれ、歌を歌い続け、ゴールのたびに人の波が起こる
行ってみたいなあ…
ミルコとジェイソンの旅は今も続ているそうだ
それはジェイソンの決めた「チーム選びのルール」が厳しくて決められていないのだろうと想像ができる
映画の最後のほうに、トラブル続きだった学校でジェイソンは自分を説明して
クラスメイトに理解と協力を求める場面が出てきた
それまでパニックを起こすばかりだったのが、“持続可能性の重視”ということだろう
どうだというどや顔にクラスメイトから拍手が起きた
私事で恐縮ですが、子どもの一人がいわゆる90%以上の確率で「大人の発達障害」という
診断をいただいています…発達障害の診断はとてもむずかしいのだそうだ
今は自活が難しい状況で、生活のあれこれを経済的な問題ばかりでなく助けています
ジェイソンを守る壁になってきた両親が、息子の将来について悩む姿に自分たちが重なった
映画の中でジェイソンと両親、祖父母が家族としてまとまっている
それがとてもうらやましかった
得点がはいりサポーターが狂喜乱舞してビールを振りまく場面がある
そのビールがかかってパニックを起こすが、ジェイソンは頑張り続ける
わが子にもなにかそういうことがあればいいと思った
そして、ジェイソンが頑張る理由の一つが欧州サッカーの魅力にあると思う
どのスタジアムも魅力的だった
特にドルトムントの南 黄色い壁!すごいや!
あの迫力、圧迫感、相手チームはやりにくいだろう
もう一つ
ドルトムントのかつての選手で、ロングスローが得意な選手がいたとおじいちゃんが熱弁をふるう
ジェイソンが疑問を呈した「それはハンドボールじゃないの?」
町田のプレイスタイルが浮かんだ 町田はぼろくそにたたかれてしまったが、
ドルトムントのようなチームの一選手のプレーであれば受け止め方が違うから、
チームのカラーとして色が付けられてしまった町田は気の毒かもしれないと思った
楽しい時間をすごしました