旦那がぷんぷんしながら家に入ってきた。
何を怒っているのかと思ったら、手にはポストに入った郵便物があった。
末っ子に受験票が届きだしている。
その中の一つが混じっていたのだが、その受験票になんだか白いシールが貼ってある。
どうやら宛所に尋ね当たりませんで、一度戻ってしまったという感じの判子のあとにシールを貼って、
黙ってポストに入れていったようだ。
うちの末っ子、ちょっと読みにくい名前だ。
キラキラネームやどきゅんネームとはちょっと違うが、読める人には出会わない。
普段の手紙類は漢字で届くので、郵便屋さんは勝手に読んで、その名前でこの家の人は〇〇さんとくくっていたようだ。
ところが受験票の多くは、カタカナで届く。
数日前、配達の人が「この方はこちらで間違いないですか?」とやはり受験票を手にピンポンを押してくれた。
この時もたまたま旦那が対応した。
今思うとこの方すごいな!
真心こめて配達してくれている! 郵便は届くのが当たり前みたいなもんだけど、その気持ちにほっこらしました。
それが次の受験票は「違う」と判断して勝手に戻そうとした・・・らしい。
で、旦那さんが怒った。
「受験票なんですよ!」
「名前を勝手に読んでいたのはそちらでしょう!」
「間に合うように届かなかったら、どう責任とってくれるんですか?」
「しっかり配達してください」
電話の声がどんどんヒートアップしていく旦那のそばで、PCに親ばかと打っては消してを繰り返していた。
翌日もう一つ受験票が届いた。
これは漢字で宛名が書いてあったが、配達の人がピンポン押して確認してくれた。
まったく恥ずかしいのに、この時は私が係りだった。
「ごめんなさいね、親ばかで」
若い郵便屋さんは「いえ、申し訳ございませんでした」とはっきりおっしゃった。
キラキラネームやどきゅんネームが横行している今、こういうトラブルは数多くあるのだろうなあ?
読みにくい名前 人のことをとやかく言うことはできないが、
やっぱり名前はだれでも読める方がいいような気がする。