ジャーナリストのミッチ・アルボムが書いた、自身も含めたドキュメンタリー
ジャーナリストのミッチ・アルボムが書いた、自身も含めたドキュメンタリー
残暑お見舞い申し上げます
いやあ、とにかく暑い!とろけるように暑い!!
外に出たくなくて、本ばかり読んでいたように思う
皆さま、コロナに、熱中症に、無事にお過ごしください
7月の読書メーター
読んだ本の数:33
読んだページ数:5742
ナイス数:195
ぼんぼん <新装版>の感想
今江祥智という名前に覚えがあると手に取った バンサンか!と…淡々と物語は進む 大阪のぼんぼんの文明開化な生活が、思想的に、暮らしぶりにも戦争によって右に左に変化が起こる 時勢に合わせながらも腹の中でふつふつと揺れている 変だな変だなとみんながどこか変だと感じながら生きていたんだな…次作も読みたいと思う
読了日:07月31日 著者:今江 祥智
てくてく歩き01北海道 (ブルーガイドてくてく歩き)
読了日:07月30日 著者:
すてきな三にんぐみの感想
よく見かけていたが、まじめに読んだのは初めてかもしれない あらら、この素敵な三人組は強盗さんだったのですね でも、その強盗に連れて行ってもらった方が幸せだというティファニーとの出会いが、単なる強盗から素敵な三人組になるのですね…なるほど 黒いマントが赤いマントに変わっていく 良い悪いはあるかもしれないが、世の中の出来事ってこういうことなんだろうなあ
読了日:07月29日 著者:トミー=アンゲラー
よあけの感想
シュルヴィッツの「よあけ」を思い出しながら手に取った 始まりの印象は近いものがあったが、どんどんこの作家の色が濃くなっていった さいごには自然の力、生命を感じる 良い読み比べができた
読了日:07月28日 著者:あべ弘士
女はバカ、男はもっとバカの感想
一夫多妻制が一夫一妻制に変わり、オスは強くあるよりもリーダーシップに富み協力できる資質が求められるようになった 群れて子育てをするよりも単体で子育てする方が自分の因子を残しやすいことから、夫婦単位での子育てがされるようになり、メスも共同で食べ物を探すようになった 文明が発展し、いろいろな発明があり、メスはオスを必要としなくなった なるほど…精子の数が少なくなり内膜症が増え、子どもの数が増える要因はない なるほど…なかなか面白く読みました
読了日:07月28日 著者:藤田 紘一郎
アフガニスタンのひみつの学校: ほんとうにあったおはなしの感想
アフガニスタンの情勢で……ただただ敬服するばかりです 教育は明日への光 それは男の子でも女の子でも学ぶ意欲のあるもの、学ぶ力のあるものは享受できるものであってほしいと、自国に対しても深く思います
読了日:07月26日 著者:ジャネット・ウィンター
木は何を見てきたの?の感想
私事ながら、自宅近所の樹齢の長い樹木が何本かが伐採されました 立地から言うとこういう樹木があること自体がもう贅沢の極みと言えますから「木は何を見てきたの?」みてくれる木がなくなってしまったことに違う思いを持ちました どんぐりから100年先まで見てくれる木 残していきたいものであるように感じます
読了日:07月26日 著者:シャーロット・ギラン
コルチャック先生―子どもの権利を求めて (伝記絵本 世界を動かした人びと)の感想
コルチャック先生という実在の人物の絵本とは知らずに手に取った こういう偉人がポーランドにいたのか…絵本だけではなく、知らなければと思いました
読了日:07月26日 著者:フィリップ メリュ
わたしたちの「無言館」の感想
絵に込められたものはいかばかりのものなのか、語られることのない思い……戦争はいけない 薄い冊子だが、伝わるものの重さに身が引き締まる
読了日:07月26日 著者:窪島 誠一郎
東京の図書館で働いて―カウンターの内から外への感想
司書の経歴を題材にされている一冊と思い手に取った 読みやすい文体でさらさらと読み終わったが、なんとなく読後感が悪い なんでだろうと考えた で、思い当たったのは、どうもこれはいわゆる“自分史”なんだということ 著者のひととなりをいくらかでも知っていればそうかと十分に楽しめたのだろうが、いかんせんただの読者 文章を書く人達のすごさを思った そうではあるが、司書時代の仕事内容など楽しく読みました
読了日:07月26日 著者:なかしま のぶこ
東京藝大物語の感想
ご自分の経歴を語られた実話かと思いきや、それを土台にしたフィクションだったのですね でも、実在しそうだと思うほど東京芸大の美術家は魑魅魍魎の巣窟のように感じる というか実際はもっと素っ頓狂な人材がぼっこしているのかな?
読了日:07月25日 著者:茂木 健一郎
開店休業 (幻冬舎文庫)の感想
「それでも猫は出かけていく」を読み、親子のエッセイ集があると知り探した 固いイメージの吉本隆明の私からすると“え?”という食の感性に、娘のハルノ宵子の突っ込みや訂正が面白かった その家、その家のルールやあるあるは、それがどれほどのものでもその家ではルールや信念や思想であるべきで、グタグタに煮る雑煮や梅干しにゆきが降るように味の素をかけるなども否定されるものではない 泣き笑いで思い出として語られるところに、この親子のほかにない関係が感じられた 面白かった
読了日:07月24日 著者:吉本 隆明,ハルノ 宵子
にげてさがしての感想
「そうぞうりょくをつかうのがにがてなひと」がいる びりびりっときた 自分がそうでないといいと思うが 「そうぞうりょく」がはたらく事柄と、そうでない事柄があるようにも感じる 何かして(当然自分にはわからないだろうから)い逃げ出されたときにどう考えなければならないか、想像しなければならない
読了日:07月23日 著者:ヨシタケシンスケ
ダース・ヴェイダーとルーク(4才)の感想
大好きな物語は脳内でいろいろな変化を楽しめる もう最大に笑えた 楽しい 私はスターウオーズを全部は観てないからわからないものも多いが、それでもあのごついダースベーダーが…4歳のルークに振り回されるさまがいいなあ
読了日:07月23日 著者:ジェフリー・ブラウン
なぜあらそうの?の感想
これは…まるで、今、ウクライナで起こっていることのように感じた 何もそんなにならなくてもいいじゃないか…平和ボケまくっている日本人はのんびりそう思うが、これは独ソ戦争のむなしさを体験したロシア人作家の手になるもの 彼らだって同じ思いをもっているのに、どうしてそうなっちゃったかな…悲しい カエルもネズミも仲良く暮らせばいい
読了日:07月22日 著者:ニコライ ポポフ
たいせつな人への感想
「オオカミの口の中」生き延びた人が語るそれは幻のように感じるが、確かにそういうことがあり、語り継ぐことの大切さが身に染みた モーパーゴの背景にはこのおじさんがいたのか…その重さを感じる
読了日:07月20日 著者:マイケル・モーパーゴ
散歩するネコ れんげ荘物語の感想
思うように生きるとか、思うように生きていることを理解してもらうとか、理解するというのはとても難しい 感性だったり、価値観だったり、歩んできた道のりだったり、明日はどうなるかわからないけれど、それでも自分の生き方を貫いて、周りに理解者もいるキョウコさんがうらやましい
読了日:07月20日 著者:群ようこ
水曜日の本屋さんの感想
明るい表紙にひかれて開けると、ずんと深い闇が表現されている 暗いというか、重いというか、…本屋さんでマルヌの戦いの本を読み続けるおじいさん 絵本が好きなわたし おじいさんのありようがじっくりと考える糸口になっている 静かだが、芯のある本 余韻に浸っている
読了日:07月19日 著者:シルヴィ ネーマン
幸せのプチ ――町の名は琥珀 (日本経済新聞出版)の感想
琥珀という町の不思議 ねじ曲がった気持ちがほろっとしてしまう 最後の話が一番古いのですね…あちこちに出てくるつながりにページをさかのぼりそうかとな納得し、琥珀の人を守る妖精のプチ 守り神かな 夢だけど夢じゃなかった トトロの姉妹の掛け声を思い出した 朱川マジックを楽しみました
読了日:07月19日 著者:朱川湊人
イマジン?の感想
久しぶりでした 改名されたのも知らずにいました 出だしは既存の物語の枠の中で身動き取れないように感じ、あまり面白く感じなかったが、枠が外れ登場人物が生き生きと動き出したらさすがの筆力であっという間に最終ページまで連れていかれた 続編制作できるといいなあ…そうすればこの本の先の話も読めるから…楽しく読みました
読了日:07月16日 著者:有川 ひろ
ネコと昼寝―れんげ荘物語の感想
「パンとスープとネコ日和」と混同してしまい、どこまで読んだかわからなくなる自分に少し嫌になっています 前にがつがつと進むことよりも心穏やかで暮らすことの選択 なかなか思い切れないが、こういう生活もできうる社会であってほしいと思う ぶっちゃんこのあとどう付き合ってくれるのかな?たのしみに次を読みます
読了日:07月14日 著者:群 ようこ
Re-born はじまりの一歩 (実業之日本社文庫)の感想
よく知る作家が並んでいたので手にとった 短編集はその分量の物足りなさや似た話の連続で飽きてしまうことがままあるのだが、これは味わいも違い、どれも良い短編だった 面白かった
読了日:07月12日 著者:伊坂 幸太郎,瀬尾 まいこ,豊島 ミホ,中島 京子,平山 瑞穂,福田 栄一,宮下 奈都
オトナも子供も大嫌いの感想
私の長女がこんな感じです 彼女はこれほど強くなく開き直ることもできないため生きずらい自分を持て余しているように感じています この本を読んでそうかあの子はこんな風に感じているのかもしれないと思いました 理解できるように言葉で説明していただいたようで感謝です
読了日:07月12日 著者:群 ようこ
キッドの運命の感想
古い映画だが「猿の惑星」を思い出しながら読んだ 幸せに向かって進んだはずの人類の未来 掛け違った何か 作家の想像力に脱帽です 微妙なさじ加減にぶるぶるしながら読了しました
読了日:07月12日 著者:中島 京子
アスベストスの感想
これまで読んだ本はモデルが作家自身であるように感じたが、これはほかの経験が描かれていて、それが淡々と進み、終わっていないアスベスト被害を考えさせられた
読了日:07月07日 著者:佐伯 一麦
つくしちゃんとおねえちゃん (福音館創作童話シリーズ)の感想
実は家族を待つ間に立ち読み読了 できたお姉ちゃんに元気な妹 お姉ちゃんにもできないことがあって、意地悪もするお姉ちゃんだけれど妹をかわいがっていて、妹もそんなお姉ちゃんの気持ちを受け止めている いいなあ 姉妹 まっすぐな気持ちのやり取りがとても素敵です
読了日:07月06日 著者:いとう みく
えっ、ウソみたい? (その一言から生まれる物語)の感想
読み終わってなるほどと…ほんとうそみたいな物語が並んでいた 世界の広がりがあと少しあると大人の読み応えにももう少し答えるのではないかと思ったが、それを差し引いても面白い本だった
読了日:07月06日 著者:
ぼくのお父さんの感想
矢部太郎さん あなたはきっとお父様によく似ているのでしょう そのやわらかい 押し出されそうなやさしさ だけどものすごく芯が強い 振り返って笑えるそんなかけがえのない親子関係が築けていることに敬服します 楽しく拝見しました
読了日:07月05日 著者:矢部太郎
身辺整理、わたしのやり方の感想
「60歳を過ぎたらやめて幸せになれる…」のもう少し年齢があがったバージョンかな?最初は、なかなか辛辣な口調に腰が引けそうになったが、だんだん己の命との話になるとその強い話しっぷりに大丈夫と言われているように感じていた 子どもが親を選べないように、親も子どもを選べない…そうか、そういう風に考えてもいいんだ
読了日:07月05日 著者:曽野 綾子
三人暮らしの感想
短編集とは思わず最初の3人の暮らしぶりが続くのかと勘違いしてしまった 物語それぞれのカラーがあり面白かった この先を読みたいと思うものもあり、目次を読んだだけのような気もしています
読了日:07月03日 著者:群 ようこ
つげ義春 名作原画とフランス紀行 (とんぼの本)の感想
高校生のころ、漫画家を目指す友人がつげ義春さんの熱狂的な信奉者で、そんなことを思い出しながら手に取った 原画が美しい…ああ、すごいな、やっぱり この作家の空気がある
読了日:07月03日 著者:つげ 義春,つげ 正助,浅川 満寛
猫なんて!の感想
いや、本当に猫をテーマにいろいろな作家が書いているんだなあと感心した その様子はもう私たちと同じで、猫を愛でたり、怒ったり、猫の飼い主に物申したり、生き生きと描かれていた ただ、やはり続けて読むには少し飽きが来てしまい、他の本の合間に読むという箸休めのような読書になった
読了日:07月02日 著者:角田光代,片岡義男,村上春樹,堀江敏幸,吉本ばなな,丸谷才一,鹿島茂,小林まこと,横尾忠則,穂村弘,浅田次郎,幸田文,吉行淳之介,長谷川町子,半藤末利子,加藤典洋,谷崎潤一郎,寺田寅彦,柳瀬尚紀,金井美恵子,池澤夏樹,柴田元幸,武田花,大島弓子,小池真理子,いしいしんじ,小倉千加子,伊集院静,平川克美,佐伯一麦,高橋源一郎,平出隆,佐々木幹郎,水木しげる,澁澤龍彦,安西水丸,斎藤環,野坂昭如,中井久夫,中島らも,田村由美,麿赤兒,保坂和志,アーサー・ビナード,田中小実昌,伊丹十三,町田康
ナナメの夕暮れ (文春文庫)の感想
読み初め、あれ若林君ちょっといつもと違う…面白くないかな?と感じたが、年齢があがった彼の生きづらさへの考察がグレードアップしていて読みごたえがあった「おじさんになって体力がなくなると、悩むことができなくなるんだ」もっと年齢があがったとき、どんな文章を書くか とても楽しみにしています
読了日:07月01日 著者:若林 正恭
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