つれづれおもふ

思えば遠くに来たもんだ~ぼつぼつ語る日々の出来事

今年最後は…「僕とパパ、約束の週末」

2024年12月27日 | 映画
 


この映画 自閉症の子供が父親と週末を利用してドイツ各地のサッカースタジアムを回る
とあらすじを読んでみたいと思っていた うかうかしていたら…
あれ?夜の一回しかない??あれ?それが最後????ぎょ!
旦那様が「いいよ、今日行こう」といってくれて、ひさびさに夜になってからでかけました
 
強いこだわりをもつジェイソンは独自のルーティンやルールがあって、とても生きづらい
翻弄される母親、仕事を理由に距離を置いていた父親ミルコ
クラスメイトに好きなサッカーチームを聞かれて答えられなかったジェイソンは、
すべてのチームを観戦して決めると言い出す
そして週末ごとにミルコとドイツ各地のスタジアムに足を運ぶ旅が始まった
 
彼は生活全般に独自のルールがあり、付き合う父親も振り回される
繰り返し起こるトラブルに、ジェイソンはこともなげに「解決してよ」とミルコに叫ぶ
 
音に過敏に反応するジェイソンがスタジアムに我慢ができるのか?ミルコが何度も確認する
“何があっての最後まで観戦する”という独自ルールの中、
パニックを起こしながら少しずつ少しずつジェイソンに変化が見えるようになる
そして一緒にミルコにも変化が訪れる
 
ミルコが働く企業の姿勢も目を見張るものがあった
社員は家族 その観点からミルコを支援する
 
各地のスタジアムの様子は、この頃見るようになったスカパーなどでわかってはいたがすごい!
楽しいだろうなあ…発煙筒がたかれ、歌を歌い続け、ゴールのたびに人の波が起こる
行ってみたいなあ…
 
ミルコとジェイソンの旅は今も続ているそうだ
それはジェイソンの決めた「チーム選びのルール」が厳しくて決められていないのだろうと想像ができる
 
映画の最後のほうに、トラブル続きだった学校でジェイソンは自分を説明して
クラスメイトに理解と協力を求める場面が出てきた
それまでパニックを起こすばかりだったのが、“持続可能性の重視”ということだろう
どうだというどや顔にクラスメイトから拍手が起きた
 
私事で恐縮ですが、子どもの一人がいわゆる90%以上の確率で「大人の発達障害」という
診断をいただいています…発達障害の診断はとてもむずかしいのだそうだ
今は自活が難しい状況で、生活のあれこれを経済的な問題ばかりでなく助けています
ジェイソンを守る壁になってきた両親が、息子の将来について悩む姿に自分たちが重なった
映画の中でジェイソンと両親、祖父母が家族としてまとまっている
それがとてもうらやましかった
 
得点がはいりサポーターが狂喜乱舞してビールを振りまく場面がある
そのビールがかかってパニックを起こすが、ジェイソンは頑張り続ける
わが子にもなにかそういうことがあればいいと思った
 
そして、ジェイソンが頑張る理由の一つが欧州サッカーの魅力にあると思う
どのスタジアムも魅力的だった
特にドルトムントの南 黄色い壁!すごいや!
あの迫力、圧迫感、相手チームはやりにくいだろう
 
もう一つ
ドルトムントのかつての選手で、ロングスローが得意な選手がいたとおじいちゃんが熱弁をふるう
ジェイソンが疑問を呈した「それはハンドボールじゃないの?」
町田のプレイスタイルが浮かんだ 町田はぼろくそにたたかれてしまったが、
ドルトムントのようなチームの一選手のプレーであれば受け止め方が違うから、
チームのカラーとして色が付けられてしまった町田は気の毒かもしれないと思った
 
楽しい時間をすごしました
 
 
 
 
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正体 を観た

2024年12月19日 | 映画
久しぶりに旦那様と、
 



横浜流星君のこの映画 見ごたえがあった
 
高校生がこんなにできるかな??
脱走してからの余罪が…
痴漢冤罪だと訴えている弁護士はどうなった??
 
などなどいろいろ疑問は浮かびますが、面白かった
 
最後判決は無音で役者の表情や仕草から想像するのですが、
これからが大変なんだということなんだろうなあ…
 
原作 読むべきだと思いました
 
ちなみに横浜流星君は 出てきたとき、次女が絶賛していた
主役として遜色ない様子に娘の言う取りだったなと思い
 
松重豊の「悪者」ぶりが印象的だった
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札幌で   ①

2024年12月11日 | 映画
札幌の宿は末っ子のアパート
末っ子は夜勤のある仕事についている
札幌についた日は夜勤で、留守の間にお邪魔した←カギは先日彼が上京した折借りた
 
観光しなければならない身の上ではなし、それでも街をぶらぶらしたいと思っていた
ワンルームだから私がいない方が休まるだろうと思い
 
まず映画を観ることにした 「室井慎次 生き続ける者」
 
 


ふむ…「踊る大捜査線」というのは物語のあちこちに伏線が用意されていて、
それがきれいに回収されていく面白さが魅力の一つと思う
 
「敗れざる者」でちりばめられたものが、
 
小泉今日子演じる日向真奈美に塀の中から操られた者たちが、娘の杏も含めて、
あっけなくというかずるずるっと回心するというか…
そういう感じでいいのかと思った
 
陸の父親との流れもどうもすっきり受け入れられない
彼が鉞をみつけ手にしたのに、
ほえる秋田犬のしんぺいの首輪をつかんで外に出す これが不自然な感じがした
 
最後もね、雪の中しんぺいを探しに行く室井さん
家族が危機に見舞われているのに、しんぺいはなんでそんなに遠くに逃げたのか
 
室井さんの最後 
 
このあたりからあたりの強かった村人たちに変化が現れる
踊るには漫画的な要素も多く、ご都合で進むことも多いが、
この作品は今までとはちょっと作り方が違うように思う
 
納得いかないのに室井さんがいなくなってしまった
 
年明け青島君の物語があるそうだ
このあやふやなのどう始末つけてくれるのか…観に行くんだろうなあ
 
もう少し手ごたえがあるとよかったなあ…でも、すごい期待が大きいのかもしれない
 
 
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室井慎次 敗れざる者

2024年11月12日 | 映画
長男が小学生のころ「踊る大捜査線」がすごいはやった
テレビドラマを楽しみにし、映画が公開されるとみんなで観に行った
楽しかった…長男と10歳違う末っ子も成長の中で「踊る…」の洗礼を受けている
 
しばらく時間があってこれが最後という映画ができたとき、確か末っ子は中学生だったろうか
我が家の中ではワクワク感が満載していて、いつ行こうかと話が出ていた
末っ子は友達を誘って観に行こうとしたら、クラスの友達の熱がなかった
「知らない」という子もいて、我が家にDVDを観に来たのもいる…
驚いた あんなに流行ったのに たった10年前の事なのに…とはやりすたりの機微を思った
 
 
そんな思い出の多い「踊る大捜査線」しかも室井慎次が主役という
私は観に行きたいが旦那はどうなんだろう…怪しいので
旦那が仕事の日に飛んで行った
 


過去の映像がふんだんに使われて、登場人物がしっかりと年を重ねているのを感じた
あんなにつやつやとしてかっこよくいたのに、みんなしっかり偉くなっていて、風格があって、
年とってる!
 
 
すごいことだ、
役者さんがみんな役者として続いていて、元気にいる…同じ役者がその役を演じている
役者が変わって物語が続いていくものは結構あるが、
最初からの配役で、人生のこちら側を描いてくれてるとジンときた
鬼籍に入られた方もいるが、それも長い時間を感じさせる
 
私も若いころの印象的なことが年取っても消えずに残っていることがある
 
秋田で隠遁生活の室井慎次がかつての仲間と再会し、過去の場面がたびたび出てくる
私はそのついでに、ああ、あの時旦那とこうだった、子どもとああだったと思い出した
 
しかし出てきた子役のうまさにわらった
眉間にしわを寄せて、苦虫をかみつぶしたような表情の室井を上手に充てていた
 
さて、もうすぐこの続きが公開される
観に行かないと…実は帰って「踊る見てきた」といったら旦那様が「いいなあ」といった
あれ?誘った方がよかったのかしら???
ま、いいさ、また鬼のいぬまに飛んで行ってきます
 
 
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侍タイムスリッパー

2024年10月16日 | 映画

新聞記事で「単館からSNSの口こみで全国公開へ」という記事を読み、

観たいなあと思っていた「侍タイムスリッパー」を観に行った

いやあ、笑った

大笑いしたわけではないが、思わず笑わされていた

現代に置かれた侍の、その生真面目さに笑いが出た

 

私は時代小説が好きで、時代劇が好き

本も読めばドラマや映画も好んで観る

サッカー観戦をするために旦那様がスカパーを使うようになり、

時代劇専門チャンネルを観られるようになり毎日今日は何があるかとたのしみに番組欄をさぐる

 

時代劇はセットも衣装も道具も、所作も言葉遣いも何から何まで専門知識の固まり

生半可な付け焼刃のものだと途端にうさん臭くなる

この映画は自主製作映画 

だが脚本の面白さに東映京都撮影所が手を貸した

主演は山口馬木也 ああ、見覚えのあるとおもい記憶を探り秋山大治郎にたどり着いた

あの生真面目な剣豪役 派手さはないが圧倒的だった

 

「侍タイムスリッパー」では、山口馬木也が暗闇の中、会津弁でそこにいる状況説明から始まる

あの維新の時代に、佐幕派の藩の平侍が置かれている距離や心細さや頼りなさ、必死さが伝わった

そして雷鳴轟きタイムスリップしたのは現代の時代劇撮影所

まわりは偽物作り物の中、根っからの「侍」が紛れ込んだ その異質感が素晴らしかった

だが彼は騒ぐでなく、慌てるでなく、次第におかれた時代になじんでいく

そのなじんでいくさまが、ほろりとさせ、笑わせる

 

そして最後の決闘“シーン”

びたっと目を据え、すきを窺い、そのまま無音の時間が流れる

鳥肌がたった

 

 

すべて演技なんだよなあ

そこにいたのは生まれたときから武士として育てられたまぎれもない侍

見ごたえのある時代劇……いやこれ現代劇なのかな?

面白かった ご覧になっていない方、もしお近くで上映されているならぜひおすすめします

 

 

 

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