soramove

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「ワールド・オブ・ライズ」ディカプリオの渾身の演技も、伝えることは少ない

2008-12-29 16:44:47 | 大作映画ハリウッド系
「ワールド・オブ・ライズ」★★★☆
レオナルド・ディカプリオ、ラッセル・クロウ主演
リドリー・スコット 監督、アメリカ、128分



ー硬派な映画ながら見応えアリ
 過剰な演技ほどは伝わるものは少ないー



リドリー・スコットにラッセル・クロウとくれば、
名作「グラディエーター」が浮かび
見る前から期待してしまう。

中東を舞台にいまだ根強い
反アメリカ的な組織のテロを
連想させるようなスリリングな展開。


ディカプリオは体を張って頑張ってる、
彼の思いついたウソで
テロ組織のボスをあぶりだそうとする計画が
実行されていくのはリアルに感じた。

これに対しラッセル・クロウは太って精彩がない、
というか、この映画に得には必要がなかったように
感じた、とりあえずビッグネームを集めたのかもしれない。

それよりヨルダンの街の様子や
人々の生活を見せてくれたほうが
よっぽど興味があったな、

宗教や国家間の考えの違いが
今でも多くの人の命を危険にさらし、
ホント無駄なことをし続けているのだ。

先日パレスチナのガザでまた争いが始まった、
他者を受け入れられないという
バカバカしい事実は相変わらず無くならないのだ。

ヨルダンの青空マーケットで
ディカプリオが買い物をするシーンや
道端にまでせり出した
たぶんチャイなどを飲ませる店等々、
まだ見ぬ国の日常が垣間見えて
テロ組織対CIAとかでなく
旅行者若しくは駐在員とかの
外人から見た異国を丁寧に描いたものが
見たいなと感じた。

人工衛星でピンポイントで人を見分け
追跡するのを見ると
快晴の空のときは空を見てチェックしようかなと思う、
どこまでが事実なのかは分からないが
それこそ空から俯瞰したら
アホらしいことを人間はしごくマジメにしているのだ。

この映画の出来は悪くない、
けれど心にズシンと響くものはない
主人公のついた嘘で人が亡くなるが
その心の傷が浅すぎるのが
感情移入できない最大の理由なのだろう。

★100点満点で70点

soramove
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見応えはあるが、正月映画の華やかさは無い。

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