「マイウェイ 12,000キロの真実」★★★★
オダギリジョー、チャン・ドンゴン、ファン・ビンビン出演
カン・ジェギュ監督、
145分、 2012年1月14日公開
2011,韓国,CJ Entertainment Japan、東映
(原題:My Way /마이웨이)
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「韓国での公開は日本より一足早く12/21、
惜しくも『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』に次いで
初登場2位で発進、4週目も9位とヒットとなっている
1000万人以上を動員した「ブラザーフッド」と比べると
200万人を超えたあたりで少し物足りないが
映画の内容は見ごたえのある傑作映画に仕上がっていた。」
35年もの長い日本統治のなかで生まれた
真実をベースにした映画、
韓国映画なので日本人は「悪」
韓国人は「善」という描き方は否めないが
当時はたぶんこの通りだったのだろうと想像できる、
今、自分達が考えないといけないことは
過去に学び、人間は世が世なら
こんなことも他者にしてしまうのだという真実だろう。
何も持たないからこそ
走ることに自分自身を表現したジュンシク(チャン・ドンゴン)と
走ることは自分の才能のひとつに過ぎず
ジュンシクをなんとも言えない表情で見つめる
長谷川辰雄(オダギリジョー)、
彼は何不自由ない生活を日本人として送っていた。
この京城(現ソウル)の街並みはスゴイ、
すんなりと映画の魔法に心地よくかかっていく、
やはりこれは映画じゃなくては味わえない至福のひとつ。
ここから二人の運命はどんどん変化していく、
噂に聞くノモンハンの激闘は
長谷川辰雄が狂気の表情を見せる、
いわゆる悪役とはいえオダギリジョーは
この映画で最高の役を手にした。
圧倒的なソビエト軍の戦車部隊を前に
逃げ戻る同胞の兵士に「戻れ!ひるむな!」と
銃口を向ける長谷川辰雄の顔には飛び散る血飛沫
砂ぼこりと焼けた煙
物々しい音、叫ぶ声
不謹慎かもしれないがホントに美しいシーンだ。
この戦闘という地獄絵図から
人間の持つひとつの本質が浮かび上がるのが
なんとも哀しい。
続くソ連の収容所生活での
韓国人と日本人の立場の逆転、
そんな中で描かれる主人公二人のそれぞれの思い、
そんななかでもジュンシクは仲間を気遣い、
辰雄はなんとかギリギリの軍人としての
誇りだけは失わないように生きるのだが、
生きるための選択として
ソビエトの軍服を来た時、彼の中の何かが
決定的に失われた。
戦闘や当時の街の様子など
大規模な予算でいかにも大作的な規模で
描かれているが
この作品で凄いのはそんな中でも
主人公達の心の動きを
その時々の小さなエピソードを見せることで
丁寧に彼らを追っていることだ。
初めて二人が出会った時、
主従の立場は違っても
一緒に走ればお互いの顔を見つめ
同じ様に前を向いて
息遣いが聞こえるほど側で
単純に走ることを楽しんだあの瞬間、
それから随分と時が経ち
随分と遠くまで来た
「ここから京城まで走ったらどのくらいかかるだろう」
案外真面目に言ったジュンシクの心だけは
すでに彼の祖国へ戻っていたのかもしれない。
こんな映画を韓国が作ってしまう現実、
日本でももっと大きな意思をもった作品が
作れないものか。
★100点満点で75点★
最近、原発関連で妙な文化人扱いの山本太郎も出演、
俳優はその演技で何かを示すほうがいいと実感。
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soramove
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カン・ジェギュ監督作品
銀杏のベッド(1996)監督・脚本
地上満歌(1997)脚本
シュリ(1999)監督・脚本
燃ゆる月(2000)プロデューサー
SSU(2002)エグゼクティブプロデューサー
ブラザーフッド(2004)監督・脚本
IRIS -アイリス-(2009)企画
マイウェイ 12,000キロの真実(2011)監督
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オダギリジョー、チャン・ドンゴン、ファン・ビンビン出演
カン・ジェギュ監督、
145分、 2012年1月14日公開
2011,韓国,CJ Entertainment Japan、東映
(原題:My Way /마이웨이)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/b1/a74a91ea7fe93aa76ce52d2ba097a3bd.jpg)
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「韓国での公開は日本より一足早く12/21、
惜しくも『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』に次いで
初登場2位で発進、4週目も9位とヒットとなっている
1000万人以上を動員した「ブラザーフッド」と比べると
200万人を超えたあたりで少し物足りないが
映画の内容は見ごたえのある傑作映画に仕上がっていた。」
35年もの長い日本統治のなかで生まれた
真実をベースにした映画、
韓国映画なので日本人は「悪」
韓国人は「善」という描き方は否めないが
当時はたぶんこの通りだったのだろうと想像できる、
今、自分達が考えないといけないことは
過去に学び、人間は世が世なら
こんなことも他者にしてしまうのだという真実だろう。
何も持たないからこそ
走ることに自分自身を表現したジュンシク(チャン・ドンゴン)と
走ることは自分の才能のひとつに過ぎず
ジュンシクをなんとも言えない表情で見つめる
長谷川辰雄(オダギリジョー)、
彼は何不自由ない生活を日本人として送っていた。
この京城(現ソウル)の街並みはスゴイ、
すんなりと映画の魔法に心地よくかかっていく、
やはりこれは映画じゃなくては味わえない至福のひとつ。
ここから二人の運命はどんどん変化していく、
噂に聞くノモンハンの激闘は
長谷川辰雄が狂気の表情を見せる、
いわゆる悪役とはいえオダギリジョーは
この映画で最高の役を手にした。
圧倒的なソビエト軍の戦車部隊を前に
逃げ戻る同胞の兵士に「戻れ!ひるむな!」と
銃口を向ける長谷川辰雄の顔には飛び散る血飛沫
砂ぼこりと焼けた煙
物々しい音、叫ぶ声
不謹慎かもしれないがホントに美しいシーンだ。
この戦闘という地獄絵図から
人間の持つひとつの本質が浮かび上がるのが
なんとも哀しい。
続くソ連の収容所生活での
韓国人と日本人の立場の逆転、
そんな中で描かれる主人公二人のそれぞれの思い、
そんななかでもジュンシクは仲間を気遣い、
辰雄はなんとかギリギリの軍人としての
誇りだけは失わないように生きるのだが、
生きるための選択として
ソビエトの軍服を来た時、彼の中の何かが
決定的に失われた。
戦闘や当時の街の様子など
大規模な予算でいかにも大作的な規模で
描かれているが
この作品で凄いのはそんな中でも
主人公達の心の動きを
その時々の小さなエピソードを見せることで
丁寧に彼らを追っていることだ。
初めて二人が出会った時、
主従の立場は違っても
一緒に走ればお互いの顔を見つめ
同じ様に前を向いて
息遣いが聞こえるほど側で
単純に走ることを楽しんだあの瞬間、
それから随分と時が経ち
随分と遠くまで来た
「ここから京城まで走ったらどのくらいかかるだろう」
案外真面目に言ったジュンシクの心だけは
すでに彼の祖国へ戻っていたのかもしれない。
こんな映画を韓国が作ってしまう現実、
日本でももっと大きな意思をもった作品が
作れないものか。
★100点満点で75点★
最近、原発関連で妙な文化人扱いの山本太郎も出演、
俳優はその演技で何かを示すほうがいいと実感。
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カン・ジェギュ監督作品
銀杏のベッド(1996)監督・脚本
地上満歌(1997)脚本
シュリ(1999)監督・脚本
燃ゆる月(2000)プロデューサー
SSU(2002)エグゼクティブプロデューサー
ブラザーフッド(2004)監督・脚本
IRIS -アイリス-(2009)企画
マイウェイ 12,000キロの真実(2011)監督
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