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映画「トランス」奇妙に歪んだストーリーに心地よく騙される

2013-10-23 07:18:12 | ミニシアター系映画
映画「トランス」★★★☆
ジェームズ・マカヴォイ、ヴァンサン・カッセル
ロザリオ・ドーソン、ダニー・スパーニ
マット・クロス、ワハブ・シーク出演

ダニー・ボイル監督
102分、2013年10月11日より全国公開
2013,アメリカ、イギリス,20世紀フォックス映画
(原題/原作:TRANCE )





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「ダニー・ボイル監督新作は、『人間の記憶』」がテーマ、
オークション会場から40億円の名画が奪われた、
犯人はすぐに明らかになるが
ここから映像と記憶がグッチャグチャになる、
頭の中で整理してるのに
映像はもう新しい事実を映しだし、
まさに上質の推理小説を読んでる気分、
破綻が無く完成度が高い作品となった」



オークション会場から大胆な計画で
名画が奪われる事件が発生、
競売人の共犯はすぐに明らかになり
見てるこちらは拍子抜けするが
じつはここから映画が始まる。



強烈に殴られた事で
記憶を失くした主人公サイモン、
記憶を取り戻す手伝いをする催眠療法士が
積極的に関与する展開に
「どうなってるんだ?」と「?マーク」が
頭の中にたくさん浮かぶ、
そして見てるこっちは
色々考えるわけで
ミスリードされてくわけだけど
このあたりも悪くない。


主要人物は3人、
舞台劇を見ているように
お互いのセリフで色んな事実が明らかになり
その都度見てるこちらは
軽く裏切られ
もう結末がよく分からなくなる、
こうなったらゆったりと構えて
展開を見守り、気持ち良く裏切られたい。



カメラを自分で左右に振ったり
逆向きにしたりすると
その映像はグニャリと歪み
現実の映像を見ているのに
どこか現実感を失う、
そんな気分を大スクリーンで楽しむ、
ネタばらしがあった後でも
破綻なく、見事に裏切られた
その心地よさの余韻を抱えて
劇場を出る至福の瞬間。



「ちょっと変わった映画を撮ろう」
そんなところからスタートしたであろう
この映画だけれど、
奇抜さよりも
徹底的な職人技で
このなんとも奇妙なストーリーを
完成度高い作品に仕上げてくれた、
良質の映画って
見終えるとすごく良い気分。


レンタルが始まったら
もう一回くらい見たい。

★100点満点で75点


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ダニー・ボイル監督作品
シャロウ・グレイブ Shallow Grave (1995)
トレインスポッティング Trainspotting (1996)
普通じゃない A Life Less Ordinary (1997)
ザ・ビーチ The Beach (2000)
28日後... 28 Days Later... (2002)
ミリオンズ Millions (2004)
サンシャイン 2057 Sunshine (2007)
スラムドッグ$ミリオネア Slumdog Millionaire (2008)
127時間 127 Hours (2010) 兼脚本・製作

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