銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

さくら湯(横浜・山手)

2017-05-26 07:17:13 | 銭湯

■丘と崖に挟まれた立地


この日はさくら湯を目指すのだが、ちょっと寄り道して、山手を散策しながら、さくら湯に向かった。


▼JR石川町駅から少し歩いたところ


▼こんな急階段をのぼる


▼振り返ったところ


▼上りきると、外交官の家がある。ここは昔、外交官だった内田定槌という人が住んでいた洋館らしい。国の重要文化財でもある


▼外交官の家の庭。別名は、山手イタリア山庭園と呼ぶらしい


▼庭からの眺め。右手の青いマンションが、中華街で働く人たちが住むマンション。左奥がランドマークタワー


▼奥にマリンタワーとベイブリッジが見える



このあと山手の住宅街に進み、そこから丘を下っていくと、山手トンネルに到着する(もちろん首都高速中央環状線のほうではない)。このトンネル(別名は山手隧道)のすぐそばにさくら湯がある。


▼横浜市認定歴史的建造物である桜道橋


▼橋からみた山手トンネル


▼橋から降りる


▼下から見た山手トンネル


▼山手トンネルから見て右手を見ると、煙突が見える。


▼さくら湯に到着



■高齢化の縮図ともいうべき銭湯


さっそく下足箱のところに入ると、フロント前で言い争う声が聞こえてくる。
入浴客の老夫婦が口げんかをしてたらしく、フロントの女性が仲裁に入っていた。


休憩所はフロントの前にあって、ソファーが並ぶ。右側の男湯のれんをくぐると脱衣場はそれなりの広さがあり、そんなに入浴客もいなかったのでゆったり脱ぐことができた。


浴室は綺麗な作りで、島カランが一つと両壁際にカランが並ぶ。
右端にサウナ。左側に水風呂。その隣の端っこに立ちシャワーがある。
奥の浴槽は3つあって、右側が電気風呂とミクロバイブラ、真ん中が座湯ジェットバス、左の独立した浴槽が薬湯だ。ともに温度は45℃ぐらい。温度計もそれぐらいを示していた。


客層は見事なまでにご老人たちばかり。受付の女性もかなりのご高齢で高齢化社会の縮図を見るような場所だった。


【おまけ】
さくら湯の目の前がスゴい崖だったので、上になにがあるのか気になってのぼってみることにした。


▼下から見上げても怖いぐらいの断崖絶壁


▼こちらの階段からのぼる


▼のぼってる途中


▼さくら湯を見下ろす。なかなか銭湯を上から見る機会はない


▼のぼってみると…


▼階段を振り返った写真。なんの変哲もない住宅街だった



【評価チェック箇所】
・アクセス(道程) ここの最寄り駅はおそらく石川町か山手で、石川町だと山手トンネルを直接抜けて歩くと15分ぐらい
・周辺の環境 住宅街と飲食店
・混雑ぶり 少し空いてる
・清潔さ ふつう
・接客 良かった
・客層 高齢者
・脱衣所 ゆったりできる
・休憩所 フロント前で、ソファーでゆったりとサスペンスドラマが見られる
・シャワーの出 ふつう
・男女入れ替え なし
・備え付け なし
・貸しタオル あり
・サウナ あり
・温度 やや高め
・壁画・眺望 渓流の壁画


【案内】
住所
〒231-0848 横浜市中区鷺山1
電話
045-641-5026
営業時間
14:30〜23:20
定休日
毎週水曜日
※神奈川公衆浴場業生活衛生同業組合HP転載

大正湯(東京・蒲田)

2017-05-25 06:41:05 | 銭湯
■駅から近い下町の銭湯

蒲田、川崎、鶴見と貫く国道15号線は、今でも数多くの銭湯が営業しており、東京、神奈川をまたぐホットスポットである。今回もその国道15号線付近にある蒲田の「大正湯」を訪れた。

▼京急蒲田駅を降りて




▼国道15号線を品川方面にひたすら歩き


▼この路地を右折してちょっと進むと


▼大正湯に到着


▼駅から歩いて7~8分ぐらいか


建物はとても古く、歴史を感じさせる建物。
中に入ると、猫の額ほどのスペースに下足箱がある。



自動扉を開けると、目の前がフロント。受付は、中年男性だった。お金を支払いロッカーの鍵を受け取ると、脱衣場に向かうのだが、その途中の別室に休憩所がある。
この休憩所と同じように女湯の方にもあるのだが、そこは巨大な熊(?)のぬるいぐるみが置かれていた。照明がついてなかったので、実質お店の私物置き場だったのかもしれない。

脱衣場は入ると壁横に鏡。湾曲した通路なので、細長い鏡を何枚も組み合わせたものなのだが、突然自分の姿が目の前にあらわれるのでドキッとする。
その鏡のところを抜けると、先ほどの休憩所とは別に脱衣場の休憩所がある。そこから前方にロッカーなどが並んでいる。



休憩所の横には坪庭というか、坪池(?)がある。池の中は、鯉が泳いでいた。



脱衣場全体はけっこう広く、その時は誰もいなかったので周りに気を使うことなく服を脱ぐことができた。

■設備も昭和の色が濃い作りになっている

浴室に入ると、突然「おい、閉めろ!」と年配客に怒られる。扉を見ると、閉めたつもりがちゃんと閉まっていなかった。
立て付けの悪い扉らしく、最後の閉まる段階になってかなり堅くなる扉だった。

設備の配置は、手前側にカランがあって、島カランが二つと、壁際。
奥に浴槽。左奥にスチームサウナがある。サウナの前に立ちシャワー。

浴槽は、大ざっぱに言えばハートの形をしている。左右半分に分かれていて、どちらも白湯。
左側に勢いのあるバイブラと大袈裟な設備のショルダージェット。ショルダージェットは窮屈なので過去に一度しか使ったことがない。

その隣がバイブラとボディジェット。体感的には、左側が41℃ぐらいで、右側が43℃ぐらいか。左側の温度計は55℃を示していたが、ありえない数字だ。
右側には湧出口が柵で囲われていて、その中にはカエルの陶器が置かれていた。

ここのスチームサウナは別料金ではないらしく、久しぶりにサウナを体感。それほど熱くはないが、足先がじんじんしてくる。詰めれば5人ぐらいは入れなくもなさそうだが、実際は3人ぐらいがベストだろう。

■地元客から愛される銭湯

入浴客は、自分が訪れた19時頃で、4~5人。そんなに客はいないという印象だったが、それから浴室を出る段階(19:30ぐらい)になると、どっと押し寄せてきた。かなりのにぎわいだった。

設備だけ見ると、サウナが銭湯料金に組み込まれるなどお得感はあるが、かといって他の設備がモノ凄いかというと、そうでもない。
しかしコツコツと地元で営業をし続けてきた銭湯のためか、あるいはこの地域に銭湯文化が根付いているせいなのか分からないが、地元客からかなり愛されている銭湯だと感じた。
それと個人的には安心できる雰囲気も感じたので、それもここの良さなのかもしれない。

【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 京急蒲田駅
経路 国道15号線
周辺の環境 住宅。目の前が薬局
●空間演出
建物外観 古い建物
壁画・眺望 渓流のパネル写真。かなり色あせていた
統一感 ある
置物 巨大なクマのぬいぐるみ
照明 明るい
★設備
休憩所 フロント横別室と脱衣場。帰り際は、ともにいっぱいだった
脱衣所 老朽化してるが広くてきれい
シャワーの出 一部、不均一にシャワーがでる
浴槽の種類 バイブラ、ショルダージェット、ボディジェット
サウナ 湿式(水風呂はなし)。女湯のみ露天風呂があるらしい
温度 41℃、43℃
棚 なし
男女入れ替え なし
■サービス
接客 ふつう
清潔さ 古いが手入れはされてると感じる
貸しタオル あり
備え付け なし
◆人
受付 中年男性、年配の女性
客層 高齢者がほとんどだが、若い人もいた

【案内】
住所
大田区東蒲田1-21-6
電話番号
03-3731-6944
定休日
金曜日
営業時間
16:00~24:00
交通機関
京浜急行線 京急蒲田駅 より徒歩 5分
※太田浴場連合会ホームページ転載

泉湯(横浜・本牧)

2017-05-24 12:36:04 | 銭湯
JR桜木町駅から市営バスに乗って山下公園をそのまま海沿いに南下すると、本牧という場所にたどり着く。この本牧にある本郷町というバス停で降りて10分ほど歩くと、住宅街に泉湯がみつかる。
(交番の右を曲がると泉湯がみえてくる)
(昔ながらの素朴な外見の銭湯。しかし中は違っていた)

扉を開けて中に入ると、下足箱があるのだがスペースが小さく靴が脱ぎにくい。靴を仕舞ってそこからさらに扉を開けると、番台と脱衣場がある。それと、ここの番台は珍しく真ん中に位置する。このような番台は初めてみた。

しかしガッカリさせられたのが、脱衣場の汚さ。物が散乱しており、プライベートの家ならいいかもしれないが、商売をしていてこんなんでいいのか!と言いたいぐらいのめちゃくちゃぶり。

お金を支払い、服を脱いで浴室に入ると、先客は一人だけ。その人はカランで懸命に体を洗っていたので、その間は一人でゆったりと湯船につからせてもらった。

浴室の配置は、手前がカランで奥が浴槽なのはよくある配置だが、ここの銭湯の特徴は、やたらと手すりがついていることである。
カランにはすべて一つひとつついてるし、島カランも右側は手すりのみ。もちろん浴槽にもこれでもかというぐらいついている。
そのためか、なんだか養護施設の風呂場に来たような錯覚さえおぼえる。

そのうち先客が浴槽に入ってきたのだが、入ってまもなくすると突然立ち上がり、床の上で腕立て伏せをはじめた。かなり長く続いたあとに、今度はにわかに立ち上がって、カランの前でスクワットを開始。
見た目は70を越えたお爺さんだが、こんな元気な客がいて、わざわざ手すりを付ける必要があるのだろうか?

浴槽は、3つに分かれていて、右がバイブラっぽい感じ。上手く説明できないが、中途半端にバイブラとジェットバスが混じっているような感じだ。
真ん中が、深浴槽の白湯。左が、座湯ジェットバス。浴室はリフォームしたのかだいぶ綺麗だった。

【評価チェック箇所】
・アクセス(道程) バス停からはそこそこの近さ
・周辺の環境 住宅街
・混雑ぶり すいている
・清潔さ 浴室はとても綺麗
・接客 あまり愛想はよくない
・客層 高齢者ばかり
・脱衣所 散乱してる
・休憩所 脱衣場と兼用
・シャワーの出 ふつう
・男女入れ替え なし
・備え付け なし
・貸しタオル あり
・サウナ なし
・温度 ちょっと高いぐらい
・壁画・眺望 富士山。それと、入り口の大正時代に作られたステンドガラスが見所らしい

【案内】
住所
〒231-0865 横浜市中区北方町1-37
電話
045-622-0586
営業時間
14:00〜22:00
定休日
6日・16日・26日(日曜日の場合は翌日)
※神奈川公衆浴場業生活衛生同業組合HP転載

改正湯(東京・蒲田)

2017-05-24 07:12:09 | 銭湯 温泉
JR蒲田駅の西口に降りて、人ごみにあふれる駅前を通ると、今回は改正湯を目指した。



▲蒲田駅西口


▲商店街側


右はす向かいの道をたどると、東京工科大学がみえてくる。かなり高い建物。
日本工学院専門学校と連なり、この付近のランドマークともいえる。





その学校の脇道をたどると、東京の下町らしい住宅街の中へ。



▲一気に景色が変わるのも東京ならではという感じがする



▲ぼやけた写真になってしまったが、こちらが改正湯の正面


▲上を見上げたところ。マンションというよりテナントビルか


ここは最近リニューアルオープンしたお店らしく、入り口からして真新しい作りになっている。
こういうお店は古い銭湯のような趣はないが、新しいお店ならではのワクワク感がある。


中に入ると受付はフロント式で、昨今のリニューアルしたお店に共通する自販機はなかった
。受付に座るのは、金髪に染めた若い女性。年齢的に専門学校生か大学生あたりだろう。
貸しタオルはなく、しぶしぶ100円で購入。フロントの前が休憩室になっている。


男湯ののれんをくぐると、脱衣場はそんなに広くはないが、天井はだいぶ高い。凝った装飾も施されている。
左側がロッカーで、右側にマッサージチェアや扇風機などがある。
奥に洗面台と大きな鏡。その隣が浴室の入り口になっている。
自分が来たときは、ちょうどチビっ子たちが着替えている最中だったので、ずいぶんと賑やかだった。


浴室に入ると、ほかの銭湯と比べてやや広めの作り。左右の壁際にカランがあり、真ん中にも島カランが二つ。右手前の端っこには、立ちシャワーがあるのだが、なんと4つもある。その一番すみっこは、染髪用である。髪染め禁止の銭湯が多い中で、かなり珍しいのではないか。


しかしこの立ちシャワーがなかなかの曲者で、最初は扱いに苦労した。
ハンドルをひねると、お湯や水が出るのだが、そのままだと下に向いた蛇口から出るだけ。シャワーのヘッドからは出てこない。
真ん中に引っ張り上げることができる丸い金具があるのだが、これかな?と思うと、それを引っ張っただけではすぐに落ちてしまう。
そうこうするうちに、お湯を出すハンドルを回してから金具を持ち上げて回すと上で固定される仕組みであることが分かった。しかし解説は一切なく、みんな最初は戸惑ったのではないかと思う。


それとヘッドは大きいのに水圧は弱く、温度が一定しない。これでリニューアルした設備なのかと思うと、ちょっと納得がいかない感じがした。
この不満はカランも同じで、シャワーはスーパー銭湯のようにボタンを押すタイプなのだが、すぐに止まってしまう。節水対策には良いかもしれないが、ほかの銭湯とおなじ感覚で使うとストレスの感じるカランだ。
みんなどうしてるのかと思うと、隣の人は足でボタンを押しながらシャワーを流し続けて髪を洗っていた。はた目から見ると、決してお行儀のよい姿ではない。


そうしたストレスとトレードオフするかのように、文句なく素晴らしいのが浴槽だ。
特に蒲田と言えば黒湯が有名だが、例に漏れず改正湯も黒湯。しかもここは黒湯に加えて、黒湯+炭酸泉と、浴室には金魚や鯉の泳ぐ水槽まである。
この組み合わせを堪能できるのは、日本でもここぐらいではないか。


浴槽は大まかな形を言うと緩やかな扇状の形をしていて、その中でさらに白湯と黒湯に分かれる。
タイルの色が水色のところが白湯で、全体の4割ほど。黄色が黒湯で、全体の6割ほど。
そこから白湯はシルク湯とジェットバスに分かれている。シルク湯は小さな四角形で、ジェットバス(全身マッサージ)はその周りを取り囲むようにL字になっている。


その隣は黒湯で、黒湯でも三種類ある。黒湯の炭酸泉と普通の黒湯、黒湯の水風呂だ。
黒湯の炭酸泉は、白い泡がそこかしこに浮いていたので、ぱっと見汚い感じがしたが、足を入れたら温度がぬるくて、あれ?と思うと、炭酸泉であることに気づいてびっくり。


その隣が黒湯で42℃ほど。さらに一番右端で小さな浴槽になるが、水風呂の黒湯。温度はマイルドでほとんど温度調節されてないのかもしれない。
この水風呂が源泉(冷鉱泉)だと思われる。


さらに、その湯船全体の上に無数の金魚や鯉の泳ぐ水槽がある。
温度は炭酸泉と水風呂をのぞくと42℃。まずまずの温度だろう。
水槽で泳ぐ金魚を間近で見ていると、口をパクパクさせる姿などけっこう可愛いなと思えて、見入ってしまう。そんな感じでいつの間にか長湯をしてしまい、42℃とはいえのぼせてしまった。


客層は、若い人がかなり目立つ。年配者もいるが、ここでは圧倒的なマジョリティーではない。
やはり都心でリニューアルしたとあって、傾向として若者が多い。昨今は銭湯といえば高齢者ばかりの印象があるが、施設を新しくしたり、あるいは新しい試みをすれば、若者を引き寄せることができる。
このことを改正湯は証明してくれてるのではないかと思う。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 JR蒲田
経路 東京工科大学近く
周辺の環境 住宅街や飲食店
●空間演出
建物外観 マンション銭湯
壁画・眺望 タイル絵の富士山
置物 水槽
照明 明るい
統一感 ある
★設備
休憩所 フロント前
脱衣所 綺麗で天井が高い
シャワーの出 悪い
浴槽 種類が豊富で黒湯に炭酸泉
温度 42℃
棚 あり
サウナ なし
男女入れ替え なし
■サービス
接客 ふつう
清潔さ 綺麗
貸しタオル なし(100円購入)
備え付け なし
◆人
受付 若い女性
客層 年齢層はバランスがよい


【案内】
住所
大田区西蒲田5-10-5
電話番号
03-3731-7078
定休日
金曜日
営業時間
15:00~24:30
交通機関
JR線 蒲田駅 より徒歩 8分
※太田浴場連合会ホームページ転載

間門湯(横浜・本牧)

2017-05-22 12:49:36 | 銭湯
この日は横浜みなとみらいの南側に位置する本牧までバスで来ると、本牧山頂公園から歩いて間門湯を訪れた。

▼公園の途中にある開けた場所から撮影した写真。写真では伝わりづらいが、この景色が視野いっぱいに広がる


▼町並みが一望できる




▼アメリカ坂という坂道を下ると、近くに間門湯がある



開店時間は15時だが、その前を訪れると、すでに店は開いていた。5分前の到着ですでに人が入っていたので、10分まえぐらいには開いてたのかもしれない。


▼少し手前のところから煙突がみえる


▼見るからに歴史を感じさせる建物


▼下足箱前にはパズルやアンパンマンの絵、アザラシのタマちゃんの住民票など所狭しと飾られていた



こういう昔ながらの銭湯なので、当然番台。開店したばかりのためか受付のおばあちゃんは座っておらず、番台の先は遮るものがないので、向こうの女湯が丸見え。
女湯では中年の女性が椅子に座って服を脱ごうとしているところだったので困惑した。
入浴料は470円なので570円を渡すと、「ちょうどですか?」と聞かれたので、「100円お釣りですね」と答えたが、お金のやりとりなのにぜんぜん見てないようだ。


脱衣場は、休憩所も兼用だが、ここは休憩所が半分占めて、残りのスペースで着替える。そのため必然的に狭い。
それとテラスのような休憩所もあり、そこではタバコも吸える。


浴室は、ふつうの昔ながらの銭湯で、壁際と真ん中にカラン。真ん中にはシャワーがなく、壁際にはある。
浴槽は二つで、浅浴槽と深浴槽の違いだけ。この日は5月5日だったので、しょうぶが浮いていた。


浴槽につかってると、かなり年配の人から突然「おい、兄ちゃん!」とやや喧嘩腰に声を掛けれ、え、なになに?と思っていたら、しょうぶを指さして「なんかこれ、木みたいで邪魔だな!」と言われた。
地元客の人らしく、湯船からあがると、ほかの入浴客に頭を剃ってもらっていた。


そういえば、トイレに入ったときに張り紙が張ってあったのだが、トイレマナーに関してユーモアのある文章で注意喚起がされていて、その下に「まかど湯友の会」と記されていた。
おそらく客の有志が勝手に作ったものなのだろうが、地元から愛されてる銭湯だと感じた。


湯船の温度は温度計だと42℃。おそらく45℃はあっただろう。壁画は、灯台などが見渡せる海の絵。
その下は、タイルを組み合わせたモザイク絵だが、西洋のお城。まったく統一感がない。
屋根は高く、青を基調として小さいながらも開放感ある銭湯だった。


【評価チェック箇所】
・アクセス(道程) アクセスするには、少し不便なところ
・周辺の環境 スーパーやマンションなどが点在する
・混雑ぶり けっこう混んでた
・清潔さ ふつう
・接客 可愛らしいおばあちゃん
・客層 高齢者ばかり
・脱衣所 典型的な古びた脱衣場
・休憩所 結構充実してる
・シャワーの出 ふつう
・男女入れ替え なし
・備え付け なし
・貸しタオル なし
・サウナ なし
・温度 少し熱い
・壁画・眺望 灯台と西洋の城


【案内】
住所
〒231-0825 横浜市中区本牧間門32-8
電話
045-621-0381
営業時間
4月~10月 14:00~22:00
11月~3月 15:00~21:00
定休日
毎週土曜日
※神奈川公衆浴場業生活衛生同業組合HP転載