銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

水神湯(東京・大森海岸)

2017-05-16 12:47:14 | 銭湯
京急大森海岸駅を最寄り駅とする、小さな工場や住宅が混在する街に水神湯はある。
この日は最寄り駅の大森海岸ではなく立会川駅から水神湯を目指した。



▲高架下を歩く


▲夜はもの寂しい公園


▲この道は正月になると、駅伝の学生たちが走る道。立会川駅周辺は、観戦する穴場だとか


歩いて15分ぐらいで到着した。



▲これはマンション銭湯になるのか? ただし銭湯施設は一階のみ


下足箱に靴をしまうと、自動扉が開けば目の前はフロントの受付。年配の女性が座っていた。
貸しタオルを訊ねると貸しタオルはなく、タオルを100円で販売してるとのこと。
フェイスタオルにリンスインシャンプーとボディシャンプー。スーパー銭湯だとこれがタオルのみなのでお得感がある。


左側が男湯で、中に入ると脱衣場も浴室も誰もいない。



▲ここはホームページによると10年前ぐらいにリニューアルしたらしい。時計のみが歴史を感じさせる




脱衣場はそんなに広くもなくロッカーの数もそんなに多くはないが、誰もいないのでもちろん不満はない。


浴室に入ると、手前側がカランで、壁際と島カランが一つ。右の隅に立ちシャワー。奥に浴槽がある。
浴槽は一つになっていて、左側が浅浴槽で、端にバイブラ。右側はボディジェットとハイパワージェットがある。
こちらは深浴槽になっている。この規模の建物で浴槽が一つなのはめずらしい。
カランのシャワーはかなり勢いがある。


ところで、タオルを購入して持ち込んだのだが、浴室には備え付けのシャンプーがはじめからあった。
それだと、タオルについたシャンプー類は無駄なのでは? しかもいつもなら湯船につかったあとに体を洗うパターンなので、こうした小さなシャンプーは、手持ち無沙汰になってしまう。
室内に棚のようなものがあればいいのだが、そうしたものは一切ない。


毎回思うのだが、私物を持ち込む際に物が置ける棚がないと、カランの前に物を置かざるをえず、結局は場所取りという形になってしまう。
そのへんの配慮がないというのは、ちょっと残念だ。


というわけで仕方なく、先に小さなシャンプーを使って頭や体を洗い、湯船につかった。
お湯の温度は温度計が43℃となっていたが、体感的には45℃ぐらい。
途中でようやく他の男性客が入ってきて(有り得ない話だけど、誰もいなかったので間違って女湯に入ってたらどうしようと不安だった)、湯船に他の人も入ってきたのだが、足を入れてしばらくしたあと胸まで浸かって「あっちぃ」と一人ごちていたので、やはり結構熱めのお湯かもしれない。


脱衣場に戻ると、体を拭いて扇風機で体を冷やしてたらドライヤーが20円と表記してある。
しかしドライヤーの電源は直差し。
注意書きには、猫の貯金箱にお金を入れてくださいとある。機械が壊れたので、そうしてるのだろう。
あと猫グッズが所々あったので、経営者が猫好きなのだろう。
こういう細かいところに経営者の嗜好が現れるのが銭湯ならではという感じである。


【評価チェック箇所】
・アクセス(道程)そこそこ歩く
・周辺の環境 工場、住宅、飲食店
・混雑ぶり 最初は誰もいなかったが、途中で4~5人入ってきた
・清潔さ ふつう
・接客 年配の女性はふつうの対応だったが、中年男性(息子?)はあからさまにやる気のない対応
・客層 若い人が中心だった
・脱衣所 やや小ぶり
・休憩所 脱衣場と兼用。実質なし
・シャワーの出 かなり勢いがある
・男女入れ替え なし
・備え付け あり
・貸しタオル なし(購入する)
・サウナ なし
・温度 やや高め
・壁画・眺望 タイル絵みたいなのはあったが、実質なし


【案内】
住所
品川区南大井6-9-10
TEL
03-3761-1425
営業時間
午後3時~午後10時30分
定休日
土曜日
HPhttp://www.suijinyu.com/
最寄駅
京浜急行 大森駅東口(又は大井口)から歩いて5分
※品川浴場組合ホームページ転載






宮下湯(横浜・生麦)

2017-05-16 10:08:05 | 銭湯
京急生麦駅を降りて、飲み屋街とは反対の丘がある方面に歩くと、法政大学女子高等学校がある。
その脇を通り、住宅地の中に行くと、宮下湯をみつけることができる。


▲生麦駅からみた宮下湯方面の景色


▲こんな坂道を上る


▲女子校の脇道。こんな先に銭湯があるのかとやや不安が…


▲下った先の右を向くと煙突がみえてくる


▲宮下湯に到着


昔ながらの銭湯で、いかにも下町の銭湯という感じだ。
下足箱に靴を入れて中に入ろうとすると、室内から笑い声が聞こえてくる。女性の番台さんで、テレビを見ながら常連さんたち談笑している声だった。
脱衣場は、特に際だった特徴はないが、アットホームな感じ。


服を脱いで浴室に入ると、昔からよくある銭湯の配置で、手前側がカラン、左隅に立ちシャワーがある。
奥が浴槽。浴槽の配分は、6:4ぐらい。6がほぼ白湯(真ん中にジェットバスらしきものがある)。
4が超音波ジェット。温度は、42℃と、鶴見にある銭湯にしては低い。その分、のんびりとつかることができた。


天井は昔の銭湯らしく高い。青を基調としており、カランの壁は、花をあしらった乙女チックなタイル。
壁画は、タイルを組み合わせた山岳絵図で、実在の場所を描いたもかもしれないが、どこかは分からず。


客は自分が訪れた19時頃で、脱衣場に四人ほど。浴室は、二人だけだった。
女湯からは音が聞こえてこず。休憩室はにぎやかなのに、浴室はとても静かで穏やかな空間だった。


【評価チェック箇所】
・アクセス(道程) やや遠いし、上り下りする
・周辺の環境 住宅
・混雑ぶり すいている
・清潔さ ふつう
・接客 対応は良かった
・客層 ほとんど高齢者
・脱衣所 ふつう
・休憩所 脱衣場と兼ねている
・シャワーの出 ふつう
・男女入れ替え なし
・備え付け なし
・貸しタオル あり
・サウナ なし
・温度 適温
・壁画・眺望 どこかの山


【案内】
住所
〒230-0078 横浜市鶴見区岸谷1-15-12
電話
045-573-1688
営業時間
15:00〜23:00
定休日
第3土曜日
※神奈川公衆浴場業生活衛生同業組合HP転載