銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

中村浴場(横浜・石川町)

2017-05-21 18:59:45 | 銭湯
JR石川町から川沿いをそのまま歩いて15分ほど。住宅街の中にマンション銭湯である中村浴場がある。



▲高速道路や川沿いをたどって


▲中村浴場に到着


たまに自宅かビルか不明な建物があるが、ここは完璧なまでにわかりやすいマンション銭湯。


下足箱に靴を入れて中に入ると、フロントなのだがかなり広いスペースが広がっている。
休憩所と呼べるような設備はないが、椅子は一応用意されていた。


フロントにいたのは、四十代半ばぐらいの女性。
ほとんど受付の女性といえば五十代以上が大半で、しかも必ずといっていいぐらいサスペンスドラマをみているのだが、ここは四十代。しかもスマートフォンをいじってるのは新鮮、かつ若いと感じてしまう(仕事中にスマートフォンをいじってる是非はともかく)。


「貸しタオルありますか?」と聞くと、「はいはい」という軽妙な返事。あまりは愛想は良くなかった。
ロッカーの鍵を受け取り脱衣場に入ると、脱衣場も広いスペースで無駄がなく、とてもキレイ。それと有線が流れている。


浴室は、それほど広くはないが、清潔感があり、照明も明るい。
全体を通してちゃんと管理された銭湯である。


サウナが左側手前にあって、その隣に水風呂。右手前に立ちシャワー。そしてカランが並ぶ。奥に浴槽で、L字型をしている。
右側が薬湯。この日はラベンダーで、とてもいい匂いがした。
真ん中あたりがバイブラ。バイブラはなぜか二種類あるのだが、ボコボコとかなり泡立つバイブラと細かい泡のバイブラが並行していた。


細かいほうは気持ちよく、しばらく体育座りで堪能する。
ボコボコの方は波立たせるだけで顔にぶつかるのでイマイチだった。
それと、左側は座湯ジェット。温度は、白湯のほうが41℃ぐらいで、薬湯が43℃。


壁画は、不揃いのタイルを組み合わせた渓流と山岳の絵で、色鮮やかで見事だ。
客層は若い人も多くて、全体的にバランスがとれている。
それと若い人が多い銭湯というのは、まずハズレがないと断言できるだろう。
ここの銭湯は駅から離れているとはいえ、設備に関してはまったく申し分なく、だいぶ歩かされたが来て良かったと思える銭湯だった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 JR石川町
経路 川沿いを歩く
周辺の環境 住宅や公園
●空間演出
建物外観 マンション
壁画・眺望 渓流と山の風景
置物 なし
★設備
休憩所 椅子のみ
脱衣所 広くて使いやすい
シャワーの出 ふつう
浴槽の種類 バイブラ、座湯ジェット、薬湯
サウナ あり
温度 41℃、43℃
棚 あり
男女入れ替え なし
■サービス
接客 女性はあまり愛想がよくないが、高齢男性はふつう
清潔さ 全体がきれい
貸しタオル あり
備え付け なし
◆人
受付 四十代の女性と、高齢男性
客層 中高年から若い人も


【案内】
住所
〒232-0033 横浜市南区中村町2-117-7
電話
045-261-3867
営業時間
15:30〜23:00
定休日
8日・18日・28日
※神奈川公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページ転載




桜湯(横浜・根岸) 廃業

2017-05-21 17:58:26 | 銭湯
桜湯という名前の銭湯は、横浜に2つあって、一つは磯子区で、もう一つが南区。今回訪れたのは、南区より南側にあたる磯子区のほう。住宅街の奥まったところにある銭湯だった。

▼細い路地が多い住宅街






▼小さな商店街もある




▼そして桜湯に到着したのだが…




▼夕焼けに染まる煙突は美しい



桜湯をたずねてみると、営業日のはずが明かりもなく扉が開いていない。もしかするとと思い、都合よく近くにたたずんでいた高齢男性に声を掛けた。
「すみません、ここの銭湯はやってないんですか?」と聞くと、「1ヶ月前だったかな。最近閉じちゃったな」と言う。せっかく来たのに!


それから少し記憶が曖昧らしく、「たしか今年中にやめたかな」とも述べた。とりあえず今年になって廃業したのは確かなのだろう。
はるばる来たのにと思ったが、廃業なのだから仕方がない。しかしなにも知らずに廃業あとに来てしまったのは、これで二回目。
こういう自営業だとホームページも作らないから、実際に来てみないと分からないのが銭湯めぐりの宿命か。


それにしても外観の寂れ具合といい、立派な煙突といい、一度でいいから入ってみたかった。