銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

間門湯(横浜・本牧)

2017-05-22 12:49:36 | 銭湯
この日は横浜みなとみらいの南側に位置する本牧までバスで来ると、本牧山頂公園から歩いて間門湯を訪れた。

▼公園の途中にある開けた場所から撮影した写真。写真では伝わりづらいが、この景色が視野いっぱいに広がる


▼町並みが一望できる




▼アメリカ坂という坂道を下ると、近くに間門湯がある



開店時間は15時だが、その前を訪れると、すでに店は開いていた。5分前の到着ですでに人が入っていたので、10分まえぐらいには開いてたのかもしれない。


▼少し手前のところから煙突がみえる


▼見るからに歴史を感じさせる建物


▼下足箱前にはパズルやアンパンマンの絵、アザラシのタマちゃんの住民票など所狭しと飾られていた



こういう昔ながらの銭湯なので、当然番台。開店したばかりのためか受付のおばあちゃんは座っておらず、番台の先は遮るものがないので、向こうの女湯が丸見え。
女湯では中年の女性が椅子に座って服を脱ごうとしているところだったので困惑した。
入浴料は470円なので570円を渡すと、「ちょうどですか?」と聞かれたので、「100円お釣りですね」と答えたが、お金のやりとりなのにぜんぜん見てないようだ。


脱衣場は、休憩所も兼用だが、ここは休憩所が半分占めて、残りのスペースで着替える。そのため必然的に狭い。
それとテラスのような休憩所もあり、そこではタバコも吸える。


浴室は、ふつうの昔ながらの銭湯で、壁際と真ん中にカラン。真ん中にはシャワーがなく、壁際にはある。
浴槽は二つで、浅浴槽と深浴槽の違いだけ。この日は5月5日だったので、しょうぶが浮いていた。


浴槽につかってると、かなり年配の人から突然「おい、兄ちゃん!」とやや喧嘩腰に声を掛けれ、え、なになに?と思っていたら、しょうぶを指さして「なんかこれ、木みたいで邪魔だな!」と言われた。
地元客の人らしく、湯船からあがると、ほかの入浴客に頭を剃ってもらっていた。


そういえば、トイレに入ったときに張り紙が張ってあったのだが、トイレマナーに関してユーモアのある文章で注意喚起がされていて、その下に「まかど湯友の会」と記されていた。
おそらく客の有志が勝手に作ったものなのだろうが、地元から愛されてる銭湯だと感じた。


湯船の温度は温度計だと42℃。おそらく45℃はあっただろう。壁画は、灯台などが見渡せる海の絵。
その下は、タイルを組み合わせたモザイク絵だが、西洋のお城。まったく統一感がない。
屋根は高く、青を基調として小さいながらも開放感ある銭湯だった。


【評価チェック箇所】
・アクセス(道程) アクセスするには、少し不便なところ
・周辺の環境 スーパーやマンションなどが点在する
・混雑ぶり けっこう混んでた
・清潔さ ふつう
・接客 可愛らしいおばあちゃん
・客層 高齢者ばかり
・脱衣所 典型的な古びた脱衣場
・休憩所 結構充実してる
・シャワーの出 ふつう
・男女入れ替え なし
・備え付け なし
・貸しタオル なし
・サウナ なし
・温度 少し熱い
・壁画・眺望 灯台と西洋の城


【案内】
住所
〒231-0825 横浜市中区本牧間門32-8
電話
045-621-0381
営業時間
4月~10月 14:00~22:00
11月~3月 15:00~21:00
定休日
毎週土曜日
※神奈川公衆浴場業生活衛生同業組合HP転載

葛の湯(横浜・踊場)

2017-05-22 09:59:59 | 銭湯
訪ねたのは、葛の湯。ここは戸塚に近く、横浜全体で見ると真ん中のやや下側。そのためそのまま南下すれば、藤沢や鎌倉に突き当たる。
横浜市営地下鉄踊場駅を降りて、住宅街の中へ歩くこと10分。葛の湯に到着する。
この地域は変わった地形をしていて、不自然な曲がり角や上り下りを繰り返す。



▲道路が隣の家の二階部分の高さ。進む方向の右側から左に掛けてなだらかな傾斜になっている


▲道が結構いびつ


▲写真だと分かりづらいが、道の奥に突然凹凸があらわれる


葛の湯は入浴料が一般の銭湯と同じ470円。そのため規模も普通の銭湯を想像していたのだが、予想を越える大きさにビックリ!
ちょっとしたスーパー銭湯並。あるいはそれをしのぐ大きさだ。一般銭湯の料金で入れる健康ランドといったところか。



▲昭和後期っぽい看板


▲左がアパート兼店舗。奥が葛の湯。手前の駐車場も広い。しかも訪れたときは満車。帰るときは、入り口に車が列をなしていた人気ぶりだ


▲右側は住居棟である


施設は銭湯を中心に、食堂、カラオケ、マッサージ。
施設の外になるが葛の湯の敷地内には、駐車場横に喫茶店、居酒屋、お好み焼き屋など連なり、ちょっとした商店街である。
入り口には、なぜか鳥かごがあって、案内板がある。案内板を必要とするほど大きな銭湯は初めてだ。



▲入り口の案内板


入り口に入ると下足箱があり、奥はフロントと休憩所を兼ねた広いスペースになっている。自販機の充実ぶりも特筆すべきだろう。
休憩所には食堂もあって、年配の男女が飲み会を開いていた。
その奥には、カラオケとマッサージ。トイレに行くと、カラオケの歌が聞こえてくる。
そんな感じで、かなりぎやかである。


自販機のチケットを買うと、フロントで下足箱の鍵を渡して、代わりにロッカーの鍵を預かる。
男女日替わりの銭湯らしく、この日の男湯が左側の美都波の湯。和風を売りとした浴室だ。


脱衣所は広く、床は揮発性の高い竹材。それと従業員が定期的に拭きにきてるので、床はまったく濡れてない。
ロッカーも大きくて、大抵の人なら荷物が入らないことはないだろう。


浴室は、左側が奥までカラン。スーパー銭湯のように、すべてがハンドシャワーになっている。
右側が、ダイヤの形で浴槽が4つ並ぶ。
電気湯とハイパワージェット、ジェットバス、浮き湯(寝っ転がって下側のジェットで浮くというやつ)だ。浮き湯はあまり安定感がないので、個人的にはかえって疲れる。


お湯の温度はほとんど41℃近い。そのため誰でも入れる銭湯といえるだろう。
サウナもあって、サウナは鍵で開け閉めして、階段を降りていく。
露天風呂もあり、2つの浴槽を備える。一つひとつは小さいが、春の風を受けながら入る銭湯は心地良い。


客層は、高齢者も多いが、家族連れが目立った。小さな子どもたちも沢山いて、普段の銭湯とは異なる光景だ。
天井は伝統的な銭湯に比べるとかなり低いが、採光のあるガラス天井になっており、日の光を浴びながら入る銭湯は心地よかった。


【評価チェック箇所】
・アクセス(道程) 少し歩く
・周辺の環境 住宅街
・混雑ぶり そこそこ混んでる
・清潔さ 徹底されている
・接客 ふつう
・客層 家族連れや中高年
・脱衣所 広いし無駄なものがなく、ロッカーが大きい
・休憩所 広く食堂も兼ねる
・シャワーの出 ふつう
・男女入れ替え あり
・備え付け なし
・貸しタオル あり
・サウナ あり
・温度 適温
・壁画・眺望 なし


【案内】
住所
〒245-0014 横浜市泉区中田南5-1-16
電話
045-805-1010
営業時間
09:30〜25:00
定休日
第3木曜日(祭日の場合は営業)
※神奈川公衆浴場業生活衛生同業組合HP転載