銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

第二常盤湯(横浜・保土ヶ谷)

2017-05-31 19:24:05 | 銭湯

第二常盤湯は、JR保土ヶ谷駅から、徒歩3分ぐらいだろうか。
近くの川沿いにあるのだが、近いわりには分かりにくい場所にある。
そのため、地元の人たちにもあまり存在自体が知られていない銭湯かもしれない。



▲保土ヶ谷駅を降りて




▲駅前の通りを左に歩く


▲すると、川沿いにそれらしき建物が


しかし裏にまわってみると、



▲あれ、入り口がみえない…


▲まさか、ここか…?


▲まさに、ここでした






細い路地を通ると、そこには第二常盤湯が忽然と現れる。
建物は古いはずだが、意外ときれいな印象を覚える。実際に、下足箱の場所もきれいだった。それだけ、しっかりと手入れがされている証拠なのだろう。



▲しっかり清掃されている印象


中に入ると、当然ながら番台で、高齢の女性が座っていた。
脱衣場は、広々とした空間で、天井もそこそこ高い。
それとここのロッカーは木製になっていて、一つひとつがとても大きい!
こんなに広いロッカーは他に記憶がない。木製なので味わいがあり、素晴らしいロッカーだ。


着替えて浴室に入ると、浴室はいたってよくある銭湯の配置であるが、右側の壁にカランと、真ん中に島カランがある。
左手前にスチームサウナ。それと隣に立ちシャワー。
立ちシャワーは、固定されたものが暖かいお湯がでて、ハンドシャワーが、水の出るものだ。


奥に浴槽で、だいたい3対7の割合。3が薬湯で、その日はジャスミン。いい香りだ。
7が、白湯で、その半分がジェットバス。
お湯の温度は、薬湯だと43℃ぐらいだが、白湯のほうはかなり熱く、おそらく47~8℃はかたいと思う。
しかし水を埋めるのはポリシーに反すると、そのまま我慢して浸かっていた。


すると後から常連らしき客が入ってきたのだが、入る前から容赦なく水を大量に埋め始めた。
そのことに何ら不満はなかったのだが(そもそも意地を張って熱いお湯に入っていただけなので)、その常連らしき人が、「そろそろ水を止めていいかな?」と聞いてくる。
目を閉じていたので、最初は気が付かなかったが、「あ、はい」と答えるも、こっちはお願いしたわけでもないのに、なぜ自分に聞いてきたのだろうか?


入浴したのは、開店まもなくだったので、客は自分も含めて三人ほど。とても静かだったのと、高い天井の窓から差し込む光が柔らかくて、その日の気温は夏日だったが、まるで秋のような雰囲気を醸し出していた。


壁画はタイル絵で、太い線で描かれた墨絵のような絵。こうした絵は、とても珍しいと思う。
建物は古いながらも、浴室や脱衣場はしっかり清掃されており、とても気持ちいい銭湯だった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 JR保土ヶ谷駅
経路 川沿い
周辺の環境 住宅や意識の高そうな珈琲屋さん
●空間演出
建物外観 歴史を感じさせる建物
壁画・眺望 墨絵?(ジャンルの特定が難しい絵)
統一感 ある
置物 特になし
照明 日差しが柔らかく気持ちいい
★設備
休憩所 脱衣場兼任
脱衣所 広くて古いながら、くたびれた印象を受けない
シャワーの出 良いところと悪いところがあった
浴槽の種類 ジェットバス、薬湯
サウナ あり(スチームサウナ)
温度 47℃ぐらいと、43℃
棚 小さな木の棚が入り口手前に一つ
男女入れ替え なし
■サービス
接客 ふつう
清潔さ きれい
貸しタオル あり(20円。ただし、生乾きの臭いがした)
備え付け なし
◆人
受付 高齢の女性
客層 高齢者と中年男性


【案内】
住所
〒240-0013 横浜市保土ヶ谷区帷子町2-58
電話
045-331-3892
営業時間
15:30〜21:30
定休日
毎週水曜日
※神奈川公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページ転載