銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

いやさか湯(横浜・菊名)

2017-05-14 11:05:01 | 銭湯
JR横浜線菊名駅(港北区)とJR大口駅(神奈川区)の間に位置するのが、いやさか湯(鶴見区)だ。
区の境に位置するため、最寄り駅と呼べる駅は存在しない。
バスか車か(一応駐車場もある)歩きとなるが、今回は菊名駅から25分ほど掛けてがんばって歩いた。



▲菊名駅前からの写真。この頃はまだ元気


▲Googleマップでは、こんな細い道を提案される


▲意外にも小さなお花畑が広がっていた


▲振り返った眺め


▲起伏の激しい道を通る








▲心休まるせせらぎも




▲ようやく到着。この時点でなんだか疲れ切ってしまった


建物はビル銭で、予想を越えて結構立派な銭湯。中に入ると、やはり余裕のあるスペース。



▲綺麗で使い勝手の良い下足箱


受付は二階で、フロント形式。
自販機でチケットを購入して、チケットを渡すと下足箱の鍵を渡し、フダを受け取る。帰りは、同じように交換する。


フロントの前は広くスペースをとった休憩所。その隣には和室のような食堂がある。
アイスの入った冷蔵庫が各隅っこに二つ。それと、休憩所のテーブルにはコップと麦茶まで用意されている。
ここまでサービスの良い銭湯はなかなかない。


ここは男女の入れ替えがあるらしく、この日は男湯が右の入り口から入る一階の浴室。
女湯は左の入り口から入る三階の浴室だった。
一度二階に上がって、再び一階に降りるのは始めて。


一階に降りると、すぐ目の前が脱衣場になっていて、それなりの広さがある。
浴室は、一般の銭湯にしてはだいぶ広い。
カランは手前側の壁際に並び、浴槽は手前右側がなんと檜。小さないながら堪能できた。
それと檜は足下が滑りやすいので要注意だ。


主浴槽は、とにかく広い。10人近くが同時に入っても問題ないだろう(そんなに入ることはないだろうけど)。
その奥側が左から寝湯ジェットバス。真ん中が座湯ジェットバス。右にハイパワージェット。それと電気風呂もある。
寝湯と座湯はステンレスの水まくらはあるが、なぜか全然冷たくない。


さらに驚いたのは、露天風呂が2ヶ所もあることだ。スーパー銭湯でも露天風呂はふつう1ヶ所。
というか二つ以上露天風呂があるスーパー銭湯すらみたことがない。なので、かなりレベルの高い銭湯である。


1つは入り口から左側のところで、一般的な岩の露天風呂。温泉ではないと思うのだが、少し緑がかってて、中に入ると体が赤く見える。
もしかするとじっこうが入っていたのかもしれない。


それと室内に戻ると、サウナとミストサウナ(ミストサウナだけ、その日は故障中だった)を横切り、もう一つの露天風呂に出る。
ここの露天風呂は、打たせ湯があるタイルの浴槽と、水風呂。この水風呂がまた大きい。ここほど大きな水風呂は見たことがない。
これだけ充実した施設を満喫できて470円なのだからお得だ!


お湯の温度は、全体がおそらく42℃前後。若干室内と露天風呂の温度が違うかもしれないが、そんなに変わらないはず。
熱すぎないのと住宅街にあるためか家族連れが多く、とくにちびっ子たちが途中で大勢やってきた。
浴室から脱衣場が見えるのだが、子どもたちがサッカーのジャージを着てたのでクラブ活動の帰りだったのかもしれない。かわいいオチンチンをぶら下げた姿はほほえましい。
今までいろんな銭湯を訪れたが、ここがもっとも平均年齢の低い銭湯だったかもしれない。


【評価チェック箇所】
・アクセス(道程) 歩くにはだいぶ不便だし、道が複雑すぎる
・周辺の環境 住宅街。少し不思議な雰囲気のある街
・混雑ぶり 結構混んでるが、浴槽がけっこう広いので問題ない
・清潔さ きれい
・接客 ふつう
・客層 ちびっ子や、そのお父さん世代
・脱衣所 広くて使いやすい
・休憩所 きれいで余裕あるスペース
・シャワーの出 ふつう
・男女入れ替え あり
・備え付け なし
・貸しタオル あり(50円)
・サウナ あり
・温度 適温
・壁画・眺望 渓流のパネル絵


【案内】
住所
〒230-0076 横浜市鶴見区馬場1-7-23
電話
045-583-5161
営業時間
15:00〜23:00
定休日
月曜日
※神奈川公衆浴場業生活衛生同業組合HP転載

竹の湯(横浜・生麦)

2017-05-14 09:44:00 | 銭湯
京急生麦駅を降りて、キリンビール工場入り口あたりまで来ると、すぐ横に竹の湯がある。この近くには、生麦事件の石碑もあるらしい。
生麦事件といえば近代日本を切り開いた歴史的大事件なのだが、いまはそんな風情をまったく感じさせない工場や飲み屋が軒を連ねている。



▲今の生麦といえば、キリンビール工場。2016年秋にリニューアルして工場見学が人気だとか。ここは、その入り口前


▲すぐ横に竹の湯がある


▲竹の湯からみた生麦駅方面。まっすぐいけば駅に突き当たる


生麦には4つの銭湯があるのだが、ここが一番分かりやすいかもしれない。
マンション銭湯なので結構立派な建物。半地下のような入り口から中に入ると、暖簾が子ども向けのようなデザインでほっこりする。


受付はフロント式で、白髪の男性が座っていた。どうやら男女入れ替えの銭湯らしく、今回は男湯が右側。
脱衣場はそこそこの広さで、銭湯の名前にちなんでロッカーが緑色にあしらわれている。
ちなみに自分が訪れたときは19時過ぎだったが、脱衣場は自分以外誰もおらず、服を脱いで浴室に入ると、先客は一人だけ。
ずいぶんと寂しい銭湯である。


浴室の配置はやや変わった作りで、入ってまっすぐの両脇にカランが連なっている。その奥に水風呂があって、右側にサウナの扉がある。
そのサウナは室内が真っ暗で稼働してるのかどうか分からなかった。
それと浴室の左側に浴槽。
手前側の小さな独立した浴槽があるのだが、それがなんと高濃度炭酸泉! こんなところに(と言ったら失礼だけれども)炭酸泉は珍しい。
しかもちゃんと高い濃度を感じさせる炭酸泉だった。


その奥に、四人ぐらい入れる主浴槽の白湯と、奥に一人ずつ入れるヒップアップエストと銘打たれたジャグジー。その隣がボディジェット。名前こそ違え、二つとも同じジェットバスみたいな印象だった。


主浴槽側の温度は温度計が壊れていたので正確には分からないが、40℃前後ぐらいではないか。スーパー銭湯並のぬるさだ。
炭酸泉は、当然ながら38℃前後。
その炭酸泉なのだが、小さいうえに浅い。どんなに頑張ってもおそらく三人までが限度だろう。だから基本二人。
それと浅いので肩まで浸かろうとすると、どうしても足を伸ばさざるをえず、そうすると一人で占有することになる。ただ、幸いにも閑散としてるので、誰の迷惑も掛けず足を伸ばすことができた。


男湯は最後まで自分も含め二人だけ。女湯のほうは音が聞こえてきたので、そこそこ入っていたのかもしれない。
ここまで閑散とした銭湯は自分の知る限り子安駅近くの井川湯ぐらいだ。


ただ、井川湯と大きく異なるのはサウナもあってジャグジーもあって、なによりも高濃度炭酸泉があることである。
駅から近いし、設備も申し分ない。しかも混雑する時間帯なのにすいている。
熱い湯を求める人には不満かもしれないが、ゆったりつかりたい人や炭酸泉が好きな人には絶好の穴場と言えるだろう。


【評価チェック箇所】
・アクセス(道程) 近い
・周辺の環境 ビール工場
・混雑ぶり 空いている
・清潔さ ふつう
・接客 ふつう
・客層 中年男性一人しかみてない
・脱衣所 少し狭いかも。体重計が家庭にあるようなチープなものだった
・休憩所 フロント前に椅子だけがあったような気がする
・シャワーの出 ふつう
・男女入れ替え あり
・備え付け なし
・貸しタオル あり
・サウナ あり
・温度 少しヌルい
・壁画・眺望 なし


【案内】
住所
〒230-0052 横浜市鶴見区生麦3-14-2
電話
045-502-7654
営業時間
14:30〜23:00
定休日
不定休
※神奈川公衆浴場業生活衛生同業組合HP転載