銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

本牧ゆあそび館(横浜・本牧)

2017-05-28 12:37:25 | 銭湯
■充実した設備の銭湯

横浜市営バスを使い、本牧にある本郷町を下車して歩くこと10分。住宅街の中に突如として大きな建物が現れる。
本牧ゆあそび館はビル型銭湯で、こういう銭湯は基本的に施設が充実している。



▼立派な建物


▼期待感が高まる看板。しかし後に落とし穴が…


■意識の高いサービス

階段をあがって二階に行くと、下足箱があって、その奥がフロント。自販機でチケットを購入する。
ここはフロント横の休憩所が広くサービスも充実している。まずゆったりできるソファー。それに食堂完備。自販機ももちろん複数ある。
なによりもマッサージサービスがあるのに驚いた。機械のマッサージチェアではなく、人が揉むマッサージである。
仕切があるだけだが、一般の銭湯がここまで用意できるのはなかなか凄い。

それと他の銭湯ともう一つ違うのは、テレビの位置である。ほかの銭湯は、大抵テレビの向きというのが番台かフロントにむけられているが、ここは入浴客が休憩室で座る方向。つまりフロントには一切向いてない。このあたりに経営者の意識の高さを感じる。

チケットを受付の人に渡して脱衣場に入ると、清潔でシンプル。必要なものはちゃんと揃っているが、要らないものは一切ない。これが理想の脱衣場である。それと、ロッカーも四角いタイプと、縦長タイプと二種類あって、こういう配慮もうれしい。

■しかし落とし穴が…

そして肝心の浴室。中に入ると、右手側がカラン。端にハンドシャワーがある。左手が浴槽だ。
浴槽の前に立つと、真ん中が主浴槽で、さっそく深浴槽になっている。左側が主浴槽とつながっている寝湯ジェットバス。そして右手が電気風呂。

この時点で、アレ?と思ったのが、表の看板にあったあれこれ充実した浴槽がこれだけなのかと思ったことだ。カランの横に扉があったので、ここに入るのかと思いきや、注意書きにはロイヤルコースを払われた方のみ入れますと書かれてあった。この時点になって、はじめてロイヤルコースなるものがあることを知る。こういうダブルコース制の銭湯は初めてだったので、こんなのアリなの?と思った。

もう普通コースに入ってしまったから、ロイヤルコースに入るとすれば、またチケットを買い直さなければならなくなる。それだとバカバカしいので、結局普通コースで終了。

脱衣場まではほんと素晴らしい銭湯だと思っていたのだが、自分が確認しなかったせいではあるが、残念。
のちにでると、ちゃんとロイヤルコースについての告知がしてあったので自分の不注意だ。仕方がない!
しかしこれでコース別でなかったら、ほんとに最高だったのになぁと悔やまれる銭湯だった。

【評価チェック箇所】
・アクセス(道程) ほどほど近い
・周辺の環境 住宅街
・混雑ぶり 結構混んでる
・清潔さ きれい
・接客 ふつう
・客層 中高年もいるが、若い人も多かった
・脱衣所 綺麗でシンプル
・休憩所 充実してる
・シャワーの出 ふつう
・男女入れ替え なし
・備え付け なし
・貸しタオル あり(20円)
・サウナ あり
・温度 42℃ぐらいか
・壁画・眺望 壁画なし

【案内】
住所
〒231-0864 横浜市中区千代崎町2-41
電話
045-624-1126
営業時間
12:00〜25:00
定休日
5日・15日・25日(土日曜日の場合は翌日)
※神奈川公衆浴場業生活衛生同業組合HP転載


恵びす温泉(横浜・中華街)

2017-05-28 08:15:34 | 銭湯
横浜中華街のすぐそばにあるのが、恵びす温泉である。
正確には中華街と元町の間に挟まれた立地にある。そのため中華街で食事を楽しんだり、元町で買い物を楽しんだあとに銭湯に立ち寄るというのもいいかもしれない。
ちなみに名前は温泉とあるが、天然温泉があるわけではない。ただ、ラドン湯があるなど、施設は充実した銭湯だった。

▼都心にあるビル型の銭湯



階段を上って二階にフロントの受付がある。

▼入り口の階段


いつものように下足箱に靴を入れて振り返ると、間抜けなことに目の前の自販機を見過ごしていた。しかも地べたのところに自販機があるので、また靴を取り出さなければならない。
そう思っていると、フロントの女性から「サンダル使ってください」と言われる。たしかにサンダルがあって、自分のような人が少なくないのかもしれない。

チケットを購入すると、下足箱の鍵と引き換えにロッカーの鍵が渡される。帰るときはそのロッカーの鍵をフロントに返して下足箱の鍵を受け取る仕組みだ。

男湯は右側で、のれんをくぐるとそこそこ広い。ロッカーも四角と縦長がある。それとかなりの人気店らしく、非常に混雑してて、脱ぐのに少々周りを気にした。

浴室に入るとまず最初に、複雑な構造の銭湯であることに驚く。ここほど入り組んだ銭湯はないかもしれない。
目の前に島カランが2つあって、一つは通常の島カランだが、もう一つがウォーキングジェットバスとつながっている。足下に石が敷き詰められていて、その上を歩くというやつだ。ここは比較的マイルドな石の敷き詰め方をしていた。

それと、右隅に立ちシャワー。左側に浴槽が並ぶ。浴槽もまたずいぶんと変わってて、ここの銭湯の特徴は、高低差がすべてに採用されてることである。

まず薬湯があって、この日は濃厚な青の薬湯だった。形は四角。
その隣がジャグジー。六角形をしている。
その隣がミクロバイブラで、扇形の形をしていて、隣の湯船より沈んでいる。
そのため、六角形の浴槽からミクロバイブラへとお湯が流れ込む。
その隣もせり上がっていて、台形の形をした座湯のジェットバス。
つまり主浴槽となるミクロバイブラには、ジャグジーと座湯ジェット両方からお湯が注がれる仕組みだ。さながら主浴槽が盆地のようである。

さらにサウナは有料で奥の部屋に入るのだが、奥左側のサウナと、もう一つは中二階にある。階段を上ってサウナに行くのだが、その途中で浴室を見下ろすことができる。こういう随所にみられる遊び心は面白い。

お湯の温度は42℃前後。誰でも入りやすい温度設定だ。建物自体も駅から近く、清掃もきちんとされており、人気の理由がよく分かる銭湯だった。

【おまけ】

▼元町にいた猫


【評価チェック箇所】
・アクセス(道程) 石川町駅から10分も掛からない
・周辺の環境 中華街や元町がある
・混雑ぶり かなり混んでいる
・清潔さ きれい
・接客 良い
・客層 年齢層はバランスがよい
・脱衣所 広さは規模相応だが、常に混雑気味
・休憩所 脱衣場と兼用
・シャワーの出 結構よかった
・男女入れ替え なし
・備え付け なし
・貸しタオル あり(20円)
・サウナ あり
・温度 適温
・壁画・眺望 壁画は、家と花壇。こういう絵はほかにないと思う

【案内】
住所
〒231-0023 横浜市中区山下町161
電話
045-641-3426
営業時間
11:00〜25:00
定休日
年中無休
※神奈川公衆浴場業生活衛生同業組合HP転載