銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

大正湯(東京・蒲田)

2017-05-25 06:41:05 | 銭湯
■駅から近い下町の銭湯

蒲田、川崎、鶴見と貫く国道15号線は、今でも数多くの銭湯が営業しており、東京、神奈川をまたぐホットスポットである。今回もその国道15号線付近にある蒲田の「大正湯」を訪れた。

▼京急蒲田駅を降りて




▼国道15号線を品川方面にひたすら歩き


▼この路地を右折してちょっと進むと


▼大正湯に到着


▼駅から歩いて7~8分ぐらいか


建物はとても古く、歴史を感じさせる建物。
中に入ると、猫の額ほどのスペースに下足箱がある。



自動扉を開けると、目の前がフロント。受付は、中年男性だった。お金を支払いロッカーの鍵を受け取ると、脱衣場に向かうのだが、その途中の別室に休憩所がある。
この休憩所と同じように女湯の方にもあるのだが、そこは巨大な熊(?)のぬるいぐるみが置かれていた。照明がついてなかったので、実質お店の私物置き場だったのかもしれない。

脱衣場は入ると壁横に鏡。湾曲した通路なので、細長い鏡を何枚も組み合わせたものなのだが、突然自分の姿が目の前にあらわれるのでドキッとする。
その鏡のところを抜けると、先ほどの休憩所とは別に脱衣場の休憩所がある。そこから前方にロッカーなどが並んでいる。



休憩所の横には坪庭というか、坪池(?)がある。池の中は、鯉が泳いでいた。



脱衣場全体はけっこう広く、その時は誰もいなかったので周りに気を使うことなく服を脱ぐことができた。

■設備も昭和の色が濃い作りになっている

浴室に入ると、突然「おい、閉めろ!」と年配客に怒られる。扉を見ると、閉めたつもりがちゃんと閉まっていなかった。
立て付けの悪い扉らしく、最後の閉まる段階になってかなり堅くなる扉だった。

設備の配置は、手前側にカランがあって、島カランが二つと、壁際。
奥に浴槽。左奥にスチームサウナがある。サウナの前に立ちシャワー。

浴槽は、大ざっぱに言えばハートの形をしている。左右半分に分かれていて、どちらも白湯。
左側に勢いのあるバイブラと大袈裟な設備のショルダージェット。ショルダージェットは窮屈なので過去に一度しか使ったことがない。

その隣がバイブラとボディジェット。体感的には、左側が41℃ぐらいで、右側が43℃ぐらいか。左側の温度計は55℃を示していたが、ありえない数字だ。
右側には湧出口が柵で囲われていて、その中にはカエルの陶器が置かれていた。

ここのスチームサウナは別料金ではないらしく、久しぶりにサウナを体感。それほど熱くはないが、足先がじんじんしてくる。詰めれば5人ぐらいは入れなくもなさそうだが、実際は3人ぐらいがベストだろう。

■地元客から愛される銭湯

入浴客は、自分が訪れた19時頃で、4~5人。そんなに客はいないという印象だったが、それから浴室を出る段階(19:30ぐらい)になると、どっと押し寄せてきた。かなりのにぎわいだった。

設備だけ見ると、サウナが銭湯料金に組み込まれるなどお得感はあるが、かといって他の設備がモノ凄いかというと、そうでもない。
しかしコツコツと地元で営業をし続けてきた銭湯のためか、あるいはこの地域に銭湯文化が根付いているせいなのか分からないが、地元客からかなり愛されている銭湯だと感じた。
それと個人的には安心できる雰囲気も感じたので、それもここの良さなのかもしれない。

【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 京急蒲田駅
経路 国道15号線
周辺の環境 住宅。目の前が薬局
●空間演出
建物外観 古い建物
壁画・眺望 渓流のパネル写真。かなり色あせていた
統一感 ある
置物 巨大なクマのぬいぐるみ
照明 明るい
★設備
休憩所 フロント横別室と脱衣場。帰り際は、ともにいっぱいだった
脱衣所 老朽化してるが広くてきれい
シャワーの出 一部、不均一にシャワーがでる
浴槽の種類 バイブラ、ショルダージェット、ボディジェット
サウナ 湿式(水風呂はなし)。女湯のみ露天風呂があるらしい
温度 41℃、43℃
棚 なし
男女入れ替え なし
■サービス
接客 ふつう
清潔さ 古いが手入れはされてると感じる
貸しタオル あり
備え付け なし
◆人
受付 中年男性、年配の女性
客層 高齢者がほとんどだが、若い人もいた

【案内】
住所
大田区東蒲田1-21-6
電話番号
03-3731-6944
定休日
金曜日
営業時間
16:00~24:00
交通機関
京浜急行線 京急蒲田駅 より徒歩 5分
※太田浴場連合会ホームページ転載