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その時の優しく強い気持ちが、よみがえるように・・・
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東日本大震災の被災者に向けて国内外から寄せられたメッセージを集めた
インターネットサイト「pray for japan.jp」を作ったのは、
長崎県出身の慶応大学2年、鶴田浩之さん(20)です。
▼鶴田さんは、3月11日、運転免許取得の合宿中に栃木県北部で被災。
各国から寄せられたメッセージを見て、これらを一箇所に集めようと考えました。
10代からネットワークビジネスの世界を経験していた彼は、
停電中の一時避難所で「pray for japan.jp」を一晩で作成したのだそうです。
▼このサイトは、大変な反響を呼び、すぐに書籍化の依頼も殺到。
しかし、鶴田さんは慎重でした。
世界的な善意の流れが商業に取り込まれるのではないか、
本にすることが被災地支援につながるのか、という疑問があったからです。
▼しかし、サイトを見た人から、「励まされた」という
多くのメッセージが届くようになり、
読んだ人が希望をもてるような本があってもよいのではないかと思い、
書籍化に踏み切ったそうです。
約90件のメッセージと約40点の写真を収めた本は、
読む人がポジティブな気持ちになれる内容を目指したそうです。
「震災直後、世界各国から善意のメッセージが寄せられ、
日本国内ではみんなが互いに助け合っていた。
10年後、20年後に本を開いても、その時の優しく強い気持ちが、
よみがえるようにしたかった」と鶴田さん。
本は、被災した各県の約400の高校に寄贈。
印税は全額、被災者の復興支援に充てられます。
▼鶴田さんはまだ大学2年生、20歳。
自身も被災しながら、停電中の一時避難所で、
一晩でサイトを立ち上げた迅速な行動力。
その後の慎重で、賢明な判断力。
今後の若者たちに期待したいですね!