平成12年にBook OFFで「GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり」のコミックを立ち読みし即購入した。その後小説も購入した。原作者が元自衛官だけに武器の描写や戦術の描写が細かく、国際政治の駆け引きや拉致問題も扱っていて、お花畑左翼政治家やマスコミに批判的である。故にアニメ化は無理であると考えていた。しかし今月3日からアニメが放映された。
これは非常に驚きである。それほど現状は左翼系マスコミの力が落ちているということであろう。200万部以上売れている本である、マスコミが注視していないわけはない。
外交の汚さやマスコミの売らんがための汚さなど非常に良く描写されている。東ティモールでPKOに派遣された陸上自衛隊に「GO HOME! JAPAN GROUND SELF―DEFENSE FORCE」との横断幕の写真を掲載した左翼系新聞。その時現地に居たフリーカメラマンが現地人から耳にしたのは「VIVA JAPAN ARMY」。現地人どころか米軍でも士官以外は自衛隊のことを「JAPAN GROUND SELF―DEFENSE FORCE」などとの呼称を知らない。非常に怪しい!その横断幕を掲げている現地人に「なぜその横断幕をかかげているのか?」と尋ねた件のフリーカメラマン。住民が応えて曰く「さっき日本人が『これを振ってくれ』と言って渡された、これでよいか?」と。このフリーカメラマンこそ、「それ行け宮嶋」の宮嶋カメラマン。彼は自衛隊と共にPKO活動に参加することも多々ある。彼の著書にこの辺りの顛末が書いてある。
同様に米軍占領下のイラクで「反テロ」のデモが大々的に行われた。これをTV朝日は「反米デモ」と報じた、非難が米軍やイラクから起こり翌日訂正した、「昨日のデモの映像に間違いがありました」と、反米デモそのものが間違いであるに此れは頑として認めない。これが左翼系マスコミの手口である。
この様な左翼系マスコミを非難している作品でもある。
そのようなマスコミが支配するTVでこの「GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり」のアニメ化は無理だと考えていた。可能性が残るのはMX-TVなどのマイナーなTV局での深夜番組でないかと。はたしてその通りになった。
この番組で左翼系のお花畑の連中に批判的な視聴者を一人でも増やすことは非常に意味があることでもある。
世界中が日本文化に触れる一番のきっかけはアニメや漫画である。日本国内でもお花畑の寝言を叩き潰すきっかけになってくれればと思う。
問題は何処まで忠実に本をアニメ化できるかである。米中露の諜報活動、中国の暗躍、左翼系マスコミの無責任さ、左翼議員のお花畑度、与党議員の獅子身中の虫、現場の外交官の奮闘、自衛官の苦労などなどを本当にアニメ化できるのか?そこがこの作品の面白さでもあるのだから端折っては駄作となる。